ヨコミネ式教育法とは、横峯吉文氏が提唱している幼児教育法です。この教育法では「すべての子供が天才である」ことを前提に、子供の性格面の特性を踏まえて積極的に学ぶ姿勢を促す環境づくりを目指しています。子供は競争心が旺盛で、大人の真似をしたがり、少しだけ難しいことをあえてしたがるといった特徴を前提にカリキュラムが設けられています。
ここでは、そんなヨコミネ教育法について現役保育士ならぜひおさえておきたいポイントを解説していきます。
1.ヨコミネ式教育法の特徴
保育園ではさまざまな保育法、運営法が導入されていますが、その中でも近年注目を集めているのが「ヨコミネ式教育法」です。この教育法では子供の自立性や積極性を重視したうえで幅広いアプローチで以下のような特徴が見られます。
- 「学ぶ力」「体の力」「心の力」の3点を同時に伸ばす
- ヨコミネ式体操やフラッシュカードを導入
- 無理強いはさせず自ら学ばせる機会を設ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「学ぶ力」「体の力」「心の力」の3点を同時に伸ばす
そんなヨコミネ式教育法では「3の力」を柱に掲げており、「学ぶ力」「体の力」「心の力」の3点を同時に伸ばしていくための教育が目指されています。学習力と基礎体力はもちろん、自分で積極的に学ぶ姿勢やトラブルや困難にぶつかってもくじけない精神力や人とうまく付き合う協調性、思いやりの心といった内面の育成も重視しているのも特徴です。
ヨコミネ式体操やフラッシュカードを導入
具体的な教育法では基礎体力や忍耐力、バランス感覚を育てるための「ヨコミネ式体操」、右脳と左脳をバランスよく育てることを目的とした「フラッシュカード」などのほか、毎日英語で歌を歌う、読書を重視する、音楽教育にも力を入れるなどの方法が取り入れられています。
無理強いはさせず自ら学ばせる機会を設ける
ヨコミネ式教育法では子供に無理強いをさせることなく自ら学ばせる機会を設けたうえで向上心や忍耐力、協調性といった心の成長を促すことができる点が高く評価されています。積極的に考え、行動し、困難にも負けない子供を育てるうえで有効である点がこの教育法を導入する施設が増えている要因なのではないでしょうか。
ポイント
子供たちが目標に向かって自ら積極的に取り組む環境を作ることができるヨコミネ式教育法です。自立性や柔軟な思考が求められる現代社会に適した教育法として注目を集めているのです。
2.ヨコミネ式教育法のメリット
「すべての子供は天才である」を掲げて独自の教育法を行うヨコミネ式教育法。この教育法を導入する保育施設も増えていますが、その背景にはこれまでの園児教育では見られなかったメリットが挙げられます。詳しく見ていきましょう。
積極的に課題に取り組む姿勢を身につけさせることができる
まず子供たちが積極的に課題に取り組む姿勢を身につけさせることができる点です。競争心が旺盛で少しだけ難しいことをしたがるという子供の性質を踏まえ、子供たちが自らこれまでできなかったことにチャレンジする環境を作ることができます。
そのため向上心や好奇心、さらには困難にぶつかっても負けない強い心を育てられるメリットが高く評価されています。
バランス感覚を育むことができる
学習だけでなく運動にも力を注いでおり、「ヨコミネ式体操」をはじめとした独自のカリキュラムで基礎体力から忍耐力、バランス感覚などを育てることができます。また運動を通して精神力の向上を目指せる点も大きなメリットでしょう。
現代の子供たちに不足している部分をカバーできる
英語教育や計算、読書といった現代の子供たちに不足している部分をカバーできる点もメリットとしてよく挙げられます。しかも決して子供に押し付けるのではなく、あくまで自立的に学習する環境づくりを心がけており、無理やり学ばせた結果かえって嫌いになってしまうといったリスクを避けています。
3.ヨコミネ式教育法のデメリット
「心の力」「体の力」「学ぶ力」の3点を重視したうえで子供の教育を行うヨコミネ式教育法。子供の自主性と競争心を重視した教育方法で注目を集めていますが、この方法を取り入れる保育施設が増えていることでデメリットに関する指摘も増えてきています。
子供の自主性を重んじるため危険が多い
最大のデメリットとして挙げられるのが「危険が多いこと」です。子供の自主性を重んじるのはよいのですが、教育法で重視されている体操で怪我をするケースも見られ、保護者の間から問題視される声も出ています。
必ずしも子供が興味ややる気を出すとは限らない
体操では前屈や倒立などを通して基礎体力だけでなく精神力や忍耐力を身につけることを目的としていますが、必ずしも子供が興味ややる気を出すとは限らず、無理やりやらせても効果が得られず危険ばかりが増えてしまう恐れもあるのです。
カリキュラムが多くゆとりが少ない
それから「もっとゆとりがほしい」という声も聞かれます。スパルタ式とまではいかないにしろ、英語教育や読書、計算などかなりのカリキュラムが用意されており、遊ぶ時間が十分に確保できないことも多いのです。子供の能力を伸ばすだけでなく協調性や遊び心といったものを子供には必要ですし、「そこまでしなくても」と拒否感を示す人も少なくありません。
4.ヨコミネ式教育法の保育園の求人を見つけるには
ヨコミネ式教育法は子供の自立性・積極性を重視して心身の成長を促す教育法として評価されています。そんなヨコミネ式教育法を導入している保育園・幼稚園で働きたいと考えている場合にはまず求人情報を絞り込んでいく作業が必要です。
まず保育士なので求人は保育園・保育所となりますし、その中でもこの教育法を導入しているところを探していくことになるのです。
オフィシャルサイトに掲載されている導入園リストを確認
ヨコミネ式教育法を導入している施設を探す一番簡単な方法は「ヨコミネ式教育法のオフィシャルウェブサイト」に掲載されている導入園リストを確認することです。求人サイトで保育士の求人をチェックしてもそれぞれの求人でヨコミネ式教育法を導入しているかどうかを確認することは困難ですし、導入されている施設だけを検索してピックアップしていくことはできません。
それだけにまず導入している施設そのものを調べ、その中から保育士を募集しているかどうかを確認するわけです。
各都道府県別に導入園を探すことができる
もちろん全国各地から探すというわけではなく、自分が通勤できる範囲内で導入している施設を探すことになります。オフィシャルサイトでは各都道府県別に導入園を探すことができるのでチェックしてみましょう。
ポイント
公式サイトを運営している施設ならそのままリンクで飛ぶことも可能です。採用情報をチェックしてみるとよいでしょう。こうした手順を踏むことによってヨコミネ式教育法を導入している施設からの求人だけを厳選して探していくことができるはずです。
まとめ
ヨコミネ式教育法に関しては、メリットだけでなくどういった点に問題があるのかも分かった上で、保育士として関わっていく必要があります。いくら優れた教育法でも子供に無理やりやらせるような方法では十分効果は期待できませんから、ケースバイケースで調節する工夫なども求められそうです。なお、ヨコミネ式教育法を導入している保育園の保育士求人については、公式サイトで直接チェックしてみてください。
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