東京都が約3万人の保育士有資格者を対象とした実態調査を行った結果によると、保育士で働いている人のうち約2割の人が退職を考え、そのうち3人に2人が「給料が安い」ことを理由に辞めたいと答え、退職した方の理由も「給料が安い」事が2番目に多い理由になっています。
佐賀県も同じように保育士の平均年収が低くなっています。しかし県内には公立の園がとても多いため、そうして施設で働けば保育士は公務員という扱いになり高待遇で働けるチャンスも多くあります。
そのため希望の転職先を早く見つけるためにも、佐賀県の特徴を踏まえながら探していきましょう。
1.佐賀県の保育士の平均年収・特徴とは
保育士は低賃金であると言われていますが、佐賀県も例外ではありません。佐賀県全体の平均年収も踏まえたうえで判断していきましょう。
県全体において平均年収が低い
佐賀県で働く保育士の平均年収は、2016年現在で292万円となっていて、これは保育士の全国平均年収の309万円(2016年現在)と比較するとわずかに少ない程度となっています。保育士を含めた全従業者の平均年収を比べると、全国平均が468万円程度(2016年現在)なのに対して佐賀県では362万円(2016年現在)となり、物価や生活費が都会と比べて低くなるために、平均年収も低くなっていると言えるでしょう。
佐賀県では保育士以外も低賃金
保育士のお仕事は全国的に低賃金な職業と言われることが多く、全国的には保育士のお給料は他の仕事と比べると平均賃金は66%程度にしかなりません。しかし佐賀県の場合には、保育士の平均年収は他の仕事の80%程度なので、この県では「保育士だから低賃金」というわけではないようです。
長く働く人が多くみられる佐賀県
佐賀県では、都市部の方が地方と比べると平均的な賃金は高くなりますが、県内を通してそれほど大きな差はありません。県内には公立の園がとても多いので、そうした施設で働けば保育士は公務員という扱いになり、手厚い福利厚生や、県が進めている保育士の待遇改善政策によって県内においてはかなり優遇されたお給料で働ける可能性も期待できます。
保育士を辞めて転職する人が少ない
ほかの都道府県では、仕事を続けたくても賃金面で家計が成り立たずに保育士を辞めて他の職業に転職する人は大勢いますが、佐賀県では保育士だから低賃金というわけではないため、生活のために別の職業へ転職する人は少ないようです。長く続けてキャリアを築いている人も大勢いるのが、佐賀県で働く保育士の特徴と言えるでしょう。
2.佐賀県の保育士の求人状況と労働環境改善政策
地方の地域によく見られることなのですが、都市部とそれ以外では保育士のニーズにも差が出るため求人数も変化します。その点にも注意をしながら希望の求人を探していきましょう。
都市部に行くほど多数募集あり
佐賀県だけに限ったことではありませんが、県内では都市部ほど核家族が多いため、保育園のニーズは高くなります。そのため、保育園の施設数が多くなり、保育士の求人募集数も多くなる傾向となっています。
地方では求人募集が少ない
地方に行くと複数世帯が同居する家庭が増えるために、保育園を希望していても入れなければ自宅で祖父母が保育をしてくれるから大丈夫というケースが多くなり、保育園のニーズはそれほど高いわけではありません。また、保育園の待機児童問題などについてもそれほど深刻にならないため、施設数は増えもしなければ減りもしないという状況が多く、施設新設に伴う求人募集などもそれほど多くは出てこないようです。
政府による働きやすい環境づくりが行われている
佐賀県の保育士人口は、2016年現在で2900人程度と数自体はそれほど多くありません。ほかの都道府県と比べると、その数は43位と決して多いわけではありませんが、祖父母と同居している子供が多く、保育園不足がそれほど深刻な問題になっているわけではないという理由もあり、県内では需要と供給のバランスが取れているようですね。
保育士人口が増えている
県内では保育士の育成を目指す政策を行っていて、待遇改善や労働環境改善策などが講じられています。そのため、毎年少しずつではありますが保育士人口は増えているため、今後は保育士人口が3000人の大台に乗ることも期待できそうです。待遇や労働環境が改善されれば、保育士にとってもっと働きやすい環境が整備されることにもなり、より多くの人が保育士として働きたいと思えるようになるのではないでしょうか。
3.佐賀県の保育士転職の注意点2つ
佐賀県の保育士の求人は決して多いとは言えないため、初めから希望をがっちがちに固めずに転職先を探していくことを強くおすすめします。
転職をするには条件を絞ること
佐賀県で保育士転職をする場合には、求人募集の数があまり多くない都道府県なので、仕事を探していてもなかなか見つからないというケースが多いので注意しましょう。
需要と供給のバランスが取れている
県内における保育士の求人倍率は1.00倍となっていて、仕事を探している保育士の数と同じぐらいの求人数しかないという状況になっています。これは県内における保育園の需要と供給のバランスが取れているということなので決して悪いことではないのですが、転職先を探す人にとってはできればより多くの選択肢の中から自分の希望や条件に合わせて仕事探しをしたいもの。
ポイント
転職活動がなかなか難しい都道府県なので、転職先を探す場合には、あまりたくさんの希望や条件があると、それにあった求人を見つけることが難しくなってしまうかもしれません。どうしても譲れない条件を一つだけ絞り、その他はフレキシブルに対応できるつもりでいたほうが良いでしょう。
保育士転職サイトとハローワークを利用しよう
佐賀県の保育士求人募集は、保育士転職サイトで見つけることもできますし、地元のハローワークで紹介してもらうこともできます。保育士転職サイトで網羅しているお仕事は都市部の仕事が多いので、こうした方法を上手に活用しながらたくさんの選択肢の中から自分にピッタリの仕事探しをしましょう。
ポイント
都市部を少し離れると口利きで仕事を見つけられるチャンスもあったりするので、保育士のネットワークを広めて他の保育士と情報交換をしながら仕事探しをするという方法もおすすめです。
4.佐賀県で保育士求人を探すポイント3つ
転職活動に集中しても思うように結果がでないこともあると思います。そういった時に焦らないためにも今の職場で勤務しながら転職先を幅広くみていくこと、条件をしっかり調べる事が早く転職先をみつけるコツかもしれませんね。
希望条件は一つに絞ろう
佐賀県で保育士求人を探すポイントは、どうしても譲りたくない条件を自分の中で一つ決め、その条件を満たす求人なら迷わずサッと応募することです。佐賀県は保育士求人数はそれほど多くないため、満足できる条件の仕事を探していたのでは、なかなか見つからないことが多く、時間ばかりがかかってしまうかもしれません。サッと転職先を決めたい場合には、できるだけフレキシブルに対応することを心がけるようにしましょう。
仕事をしながら転職先を探そう
求人募集がなかなか出てこない佐賀県のような場所では、保育士が多く転職をするタイミングを狙って仕事探しをすることもまたポイントとなります。
保育士の求人は1月から3月がピーク
保育士の転職は、卒園の時期となる1月から3月にかけてがピークとなり、求人募集もその時期に多く出てきます。この時期に転職活動をした場合、すぐに働き始めるというお仕事は少なく、多くの場合には卒園後の4月からのお仕事となるため、仕事をしながら転職先を決め、内定をもらって4月のタイミングで次の職場に行くという人が多いようです。
ポイント
タイミングを選んで比較的複数のお仕事の中から自分の希望に合ったものを見つけましょう。
交通手段の確認も忘れずに!
県内では、マイカー通勤が認められている施設が多く、必ずしも駅近ロケーションに園があるというわけではありません。マイカーで通勤したい人にとっては自宅から通いやすい場所で仕事探しができるというメリットがありますし、電車通勤を希望する場合には、場合によっては園が送迎バスを出してくれている場合もあるので確認してみると良いでしょう。
5.佐賀県使える保育士転職サイト
佐賀県で転職を考える保育士の方にオススメの保育士転職サイトをご紹介しています。佐賀県の保育士求人へ転職をお考えの方は、是非下記にご紹介している保育士転職サイトを利用してみてください。
保育のお仕事「細かい条件に対応」
福祉事業のさまざまなサービスを手がけるウェルクスが運営するのが保育のお仕事です。保育士・幼稚園教諭のお仕事も探すことができます。保育園の名称以外にも細かい情報を指定して検索することができるため、こだわりを持って転職活動をされている方にはとても探しやすいサイトになっています。
毎日求人が更新されるので、いい求人がみつからない時でも根気よく探すことをおすすめしますし、逆に希望の求人を見つけた場合は即座に応募することが早く転職先を見つけるコツです。
保育情報ドットコム「セミナー開催中!」
マイページを作って希望の条件を入れておくと、その希望に合った求人だけを紹介してくれます。空いている時間に求人を探せたり、コンサルタントに相談して希望の求人を紹介してもらえるため自分のペースで転職活動を行えるのも人気の秘訣です。
随時説明会やセミナーも開催しているので迷っているかたは是非足を運んでみて下さい。直接複数の保育士の話をきけたり、コンサルタントに相談することができます。
保育士バンク「独占求人多数あり!」
保育士バンクは、厚生労働大臣認可の日本で最大の保育士求人サイトです。求人数は最大級となる5万件以上を掲載しており、保育士バンクだけの独占求人が多くみられるのも特徴です。
コンサルタントの方は、子育て中の女性がおおいので相談もしやすく事前に勤務にあたっての心配事を話せる環境も整っています。そして、履歴書の書き方や、面接対策まで丁寧に行ってくれるため安心して任せることができます。
まとめ
佐賀県では県全体において平均年収が低くなっているため保育士のお仕事の給与も低い値でしたが、県内には待遇の良い公立の保育園が多いため他の職種と給料が変わらないため長く働く人が多くみられるのも佐賀県の特徴です。
都市部に行くほど求人数が多くなっており、政府による働きやすい環境づくりが行われているため保育士人口も増えてきています。
とは言っても求人倍率が約1倍のため、あまり条件を絞ないことがコツです。
佐賀県で保育士として転職をお考えの方は是非参考にしてみて下さい。
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