保育士が働く現場は、独特な雰囲気があります。それは、保育士は女性が多いことや、子どもの命を預かるという責任から、気を抜けない雰囲気がいつもあることが原因と考えられます。
また、仕事をしていくと、中にはいじわるな保育士や、必要以上に自分に対して厳しい保育士もいます。
そのため、人間関係の様々なストレスから、仕事を辞めたいと考えたことがある保育士はたくさんいるのではないでしょうか。
そこでこのページでは、人間関係で仕事を辞めたくなった保育士の方々へ、辞めたくなったときに乗り越える方法をご紹介していきます
1.人間関係のせいで辞めたくなった気持ちを乗り越える方法
人間関係が原因で仕事を辞めたいと考える保育士は、自らアクションを起こすことや、何かを変える工夫をすることが大切です。
以下で詳しく確認していきましょう。
(1)自分と同じような被害にあっている保育士と気持ちを共有する
「あの先輩は、私とあの保育士にだけ厳しい、〇〇さんも同じ悩みをもっていそうだ」という場合、そういった保育士と同じ気持ちを共有してみるのも良いでしょう。
お互い同じ悩みを持っていると「昨日も先輩保育士に××って言われた」「私も!」と、悩みを共有することで気持ちが軽くなります。
お互いに解決策を考えられる
自分と同じような被害にあっている保育士と気持ちを共有することで、「××って言われたから△△って応えてみたら結構うまくいった」など、お互いに解決策を考えることもできます。
(2)信頼できる職場の保育士に助けを求める
信頼できる先輩保育士や上司に相談してみましょう。
もしかしたら、あなたがそこまで悩んでいることに周囲は気付いていないかもしれません。相談することで、あなたの悩みを知ってもらい、助けてもらいましょう。
しかし、この場合は相談する相手は慎重に選ぶことが重要です。
相談に乗って自分の解決へ導けるようならば良いですが、相談したことで悩みの原因の保育士へ伝わってしまったり、自分が余計に働きにくくなったりしてしまわぬよう、相談するタイミングと相手はよく考えましょう。
ポイント
仕事を辞めたくなる保育士の多くに、「相談できる人(同じ職場の保育士)がいない」という例もあります。その場合は無理に職場の保育士には相談せず、他の方法を考えましょう。
私の体験談
私も、人間関係で保育士の仕事を辞めたくなった時があり、職場の先輩保育士に話しを聞いてもらうことで辞めたいという気持ちを乗り越えられた経験があります。
ある日、事務室に入ろうとすると、先輩保育士が私の話をしている声が聞こえました。
内容は詳しくはわかりませんでしたが、私が積極的に仕事をしていないことが困る、というような話でした。
それ以来、職場の保育士全員が「私の悪口を言っているのではないか」、「みんな私に不満があるのでは」と、周りの保育士が信用できなくなっていきました。更には仕事に行くことが嫌になっていました。
悩んだ末、悩みのきっかけとなった、私の話をしていた先輩保育士に直接話してみることにしました。
話をしたことで、お互いに仕事を協力しようという結果にたどり着くことができました。そして、周りの保育士は私に困っていたのではなくて、心配してくれていたということもわかりました。
(3)他職種の人に相談する
保育士の世界は他の業種で働く人たちからは想像のできないことも多くります。友達、恋人など話を聞いてくれる身近な人に自分の悩みを打ち明けてみましょう。
「そんな酷い人間関係なんだ!」と驚かれるかもしれませんし、「そんなことよくあるよ」と言われるかもしれません。
他職種の人間関係を聞いてみると、意外な解決策を見つけられることがあります。
保育士の独特な考え方から離れた、斬新な対応や具体的な解決策を見つけられるヒントがもらえるでしょう。
(4)頭の中をリフレッシュさせる
保育士の仕事とは全く違うスポーツや趣味を楽しむことで、頭の中から仕事の人間関係を一切考えない時間を作ります。
そうすることで、頭も気持ちもリフレッシュされ、「嫌だけど頑張ろう」という気持ちに切り替わることがあります。
体や気持ちが軽くなると、人間関係で悶々としていた思いも癒されるでしょう。
(5)考え方を変える
「職場の人(保育士)は友達ではないから職場を離れれば付き合いは一切なし」「人(保育士)それぞれだから考え方が違っても仕方がない」などのように、考え方を変えてみましょう。
「この人が私の事をいじめたって、私の人生には関係ない」、と思えたら勝ちです。
しかし、保育士の仕事は連携が大切です。コミュニケーションを取らないと仕事はできません。
嫌な人と関わらなくてはいけないとき、相手に求めるのではなく、自分を変えていきましょう。
仕事の一環として考えを割り切る
相手の保育士が悪いのに、自分ばかり変わるには納得いかないかもしれません。しかし、これは仕事の一環なのだと割り切ってしまいましょう。
例を挙げると、
【例1】
・ある先輩保育士は、月曜日はとても不機嫌で自分の話を全く聞いてくれない。
→週の始めは最低限の会話にとどめ、大切な相談は週末にする。
【例2】
・自分より年上のパート社員保の育士は、話しかけても無視する。
→用件はメモで渡してみる。他の人に伝言してもらう。
等が挙げられます。
このように、仕事の一環として割り切るよう、考え方を変えることで、あなた(保育士)自身の負担が軽減するかもしれません。
2.人間関係が原因で転職するのはアリかナシか
保育士が、人間関係が原因で仕事が嫌になった場合、転職するのはアリでしょう。
人間関係というものは、一度崩れると修復に時間がかかります。また、人の性格はちょっとやそっとでは変わりません。
嫌な保育士がいた場合、その保育士が辞めるまで我慢するなんてできません。
辛い思いを何年もひきずりながら仕事をするくらいなら、思い切って転職をするのも解決策の1つです。
(1)人間関係が原因で転職する場合の注意点
転職する場合、面接などで前職を辞めた理由を聞かれる可能性があります。
その時は決して「人間関係がうまくいかなくて辞めました」ということは言わない方が良いでしょう。
どんな仕事にも、人間関係はあります。採用する側としては、人間関係で辞めた保育士は、「採用してもまた人間関係が原因で辞めてしまうのではないか」と思い、採用にマイナスポイントとなってしまいます。
(2)人間関係で悩まないために「派遣」へ転職するのもアリ
人間関係で悩まないために、「派遣保育士」として働くという方法もアリです。
同じクラスの担任の保育士とうまくいかない、怖い先輩保育士がいる、なんていうことはよくあることです。担任の保育士とうまくいかない場合、どうがんばってもその年度はずっと一緒に仕事をしなくてはいけません。
そういった悩みを解消するには単発の「派遣保育士」として働くという手段があります。
嫌な保育士に出会っても短期間だけ
半日、1日、1週間など、短時間や短期間だけ保育士として働くので、たとえ嫌な保育士に出会っても短期間だけです。1年間ずっと嫌な思いをすることもありません。
詳しくは、「派遣保育士に転職する求人の見つけ方とメリット・デメリット」の記事を参考にしてみてください。
まとめ
本来ならば、人間関係の良い環境の中で連携を取りながら保育をすることが大切です。
しかし、人数が増えれば様々な性格の保育士もいて、それだけトラブルも増えていきます。
ただでさえ、子どもの命を預かるという気を張る仕事であり、保護者への配慮も大切にする中、一緒に働く保育士とうまくいかなくなってしまっては、良い仕事はできません。
心身ともに健康に働くために、より環境の良い職場に出会えることを願っています。
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