保育園に民間企業の参入が認められるようになって久しく、今では全国各地に株式会社が運営する保育園が多数あります。以前は、都や市独自の認証保育所で拡大していましたが、最近では認可保育園を運営している企業も少なくありません。今回は、そんな企業が運営する保育園について、詳しくお伝えしていきます。
1.公立や社会福祉法人の保育園と民間保育園の違いとは?
保育園と言っても、公立や社会福祉法人、民間などで種類が別れます。では、これらの違いはどのようなところなのでしょうか。
民間保育園から経営は外せない!
企業は、「利益を上げること」が目的ですので、保育園でも毎月の収支を計算して本社に報告していきます。 そのため、なるべく経費の無駄がないように気をつけ、保育士のシフト調整も綿密に行っていきます。
また、一般的な保育園では、園長の意見が中心であるのに対し、企業の保育園では園長よりも「会社の意見」が重要になります。たとえ園長であっても、会社にはもっとたくさんの上司がいるので、上司から叱責を受けることや、指示が入ることも多々あります。
ポイント

園内も、園長のカラーというよりは、企業のカラーが優先されることも多くあります。ファーストフード店やファミレス、コンビニなどをイメージされると、わかりやすいでしょう。
これまでの保育士とは違ったキャリアを積める
民間企業では、「エリアマネージャー」などと呼ばれる人が、いくつかの園を取りまとめているなど、従来の保育園とは色々な面で異なる点があります。
これを読んでいるあなたも、一保育士から始まり、主任、園長、マネージャーと経験を重ねて、「保育事業部長」なんて肩書きが付くかもしれません。
キャリア保育士ウーマンも夢ではない?
本社の社員とともに、新規施設の立ち上げに携わったり、コンペでプレゼンを任されたりと、保育園内だけの仕事とは違う、色々な仕事を経験して、将来は保育士を超えた「キャリア保育士ウーマン」も夢ではありません。
ポイント

もちろん、日本全国、ときには海外まで出張したり異動になったりという場合もあるわけです。
民間保育園んい向いている保育士の特徴
子供とじっくり関わる保育の仕事だけではなく、保育の事業全般に興味があって、多岐に渡る仕事をバリバリこなしたいという方に向いているのが、企業の保育士さんというわけです。
また、比較的新しい保育園が多く、園長なども異動があって長年留まっていることが少ないため、伝統に縛られていないといえます。そのため、新人保育士の意見が取り入れられやすい環境にあります。新卒などで同期入社した仲間も多く、助け合って頑張っている保育士さんもたくさんいます。
のんびり働きたい保育士には向いてないかも?
近所の保育園でのんびり働きたいという方にはあまり向いていないといえます。中には、パートタイムで異動なしなどの条件付きでの採用もありますので、子育て中の方などで、無理のない範囲で勤めたいなどの希望がある方は、採用情報をよく調べ、担当者への問い合わせをしてみましょう。
2.民間保育園ならではのサービスや福利厚生について
企業は、 利益が重視される分、多様なサービスを提供しているのも特長です。例えば、習い事への送迎サービス、オムツ有料サービス、夕飯サービスなどなど、公立や社会福祉法人の保育園では見慣れないサービスを設けているところも多くあります。その分、保育士の負担も大きくなる面もないとはいえません。
夕食のサービスは保育士の負担になるかも
夕方のお迎えでの忙しい時間に子供が夕飯を食べることになると、その時間に配膳と食事介助、そして後片付けといった業務が増えるのは大変なことでしょう。オムツなどの有料サービスを利用した人に代金を請求するといった月々の細かい計算も手間のかかることです。
ママ保育士に優しい福利厚生
企業だけに、育児休業などが取りやすい園が多いようです。社会福祉法人の認可保育園では、結婚退職をする保育士さんもまだまだ多いのが現実ですが、企業では育児休業を奨励していることや、上司にも育休経験者が何人もいて心強い存在となっています。
そして、育児休業から明けて復職するときには、会社の保育園を優先的に利用することや、保育料が安くなることもあります。また、 認可保育園だけではなく、企業内保育所なども手広く運営している会社もあるので、家庭の状況に応じて、自分に合った異動先で働き続けられる場合もあります。
3.民間保育園の保育士が行ういろいろな仕事
民間の保育園に勤める保育士の仕事には、民間の保育園ならではと言える仕事があります。民間の保育園で保育士として働く場合に携わることがある仕事について一部ご紹介します。
イベント託児
大型マンションの販売会や、保護者向けのセミナーなどの間にお子さんをお預かりするお仕事です。土日が多く、不定期の勤務が中心です。普段、その企業の保育園に勤務している保育士さんが、ヘルプとして出向くこともあります。
産褥ベビーシッター
個人のお宅に伺って、そのお子さんをお世話します。「産褥ベビーシッター」として、産後間もないママを助けながら保育をするシッターのお仕事もあります。
シッティングのお仕事も基本的には不定期ですが、リピーターさんがついて毎週の依頼が入ることもあります。こちらも、園の保育士さんが一時的に任される場合もあります。
まとめ
企業による保育園ももちろん、企業によっても異なりますし、同じ企業でも園や保育形態によって色々な違いがあります。共通して言えることは、企業の保育士さんは、やる気次第で色々な仕事にチャレンジできる可能性があるということです。保育プラスアルファを求める方、活躍の場としていかがですか。
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