筆者は学生時代にバイト・実習でお世話になった保育園の園長先生から「新設の保育園で働いてほしい」と言われ、8年勤めた保育園を退職し、主任保育士として転職しました。
転職の話をもらった時はいいことばかりを聞いていたことと、以前から園長先生のことも知っていたこともあり、このような環境で働くことになるとは考えてもみませんでした。
今回は保育士が注意するべき経営者の特徴と対処法について記載します。転職を考えている保育士は、参考にしてみて下さい。
1.保育士に経費を立て替えさせたまま支払わない経営者への対処法
保育園の開園前には、入園してくる子供の名前を貼って、ロッカーやタオルかけなどを作る作業があります。名前テープ・画用紙といった様々な備品が必要になります。
通常であれば補助金がおりているため、そのお金を使いますが、筆者の保育園では「まだ補助金がおりてこないから立て替えるように」と言われました。
このように、保育士側にお金を立て替えさせる経営者は、良い経営者とは言えません。もし、経費の立て替えなどを要求された場合は、以下のことを実行してください。
必要な書類はコピーなどをして手元に残しておく
筆者の場合は、園長先生に今まで立て替えた分の経費を支払ってもらおうと、領収書をまとめて持っていったところ、支払ってもらえなかったうえ、徴収書の束を無くされてしまいました。
領収書を無くしたと言われることは流石に予期していなかったため、筆者は領収書のコピーを取らずに渡していました。このことに責任を感じ、筆者が職員全員の立て替え分を自腹で払いました。
ポイント
転職先でこのようにお金にルーズな経営者に遭遇してしまった場合、領収書などの必要な書類は必ずコピーを取っておくなどして、手元に証拠を残しておくことが大切です。
2.必要なところにお金をかけてくれない経営者への対処法
保育園が開園すると、トイレットペーパー・テッシュ・洗剤・使い捨て手拭きといった消耗品は次々となくなり、備品は更に足りなくなります。
園長先生に備品を買ってくれるようお願いしたところ、園長先生は全ての備品を百均で購入してきました。掃除道具などの使用頻度が高いものは、すぐに壊れてしまい、使えなくなります。
また、園長先生に「壊れた」と伝えると、「物を大事にしない」とお説教を受け、1日中機嫌が悪くなります。そのようなことでやかましく言われることが嫌になり、自分で使う備品は自腹で買うようになってしまいました。
おもちゃを手作りするなど、保育士で工夫をして補っていく
園長先生は子どもが遊ぶおもちゃも買ってくれませんでした。子どもを保育する幼稚園で、子どもに必要なおもちゃを買ってくれないというのは、子どもを大事に思っていないともとれます。
結局、おもちゃは筆者がお金を立て替えて買い、不足していた人形や積み木は手作りしました。経営者が必要なものにお金を使ってくれない場合、保育士自身で工夫をしていく必要があります。
ポイント
転職先の保育園では備品やおもちゃなどが充実しているかという点も事前にチェックしておくと、経営者が保育園や通っている子ども達を大事に思っているかという、1つのバロメーターになります。
3.就業時間を守らない経営者への対処法
転職先の保育園では、月に1回職員会議をする決まりがありましたが、園長先生は思い付きで「今から会議をするよ」と言い、定時の17時を過ぎているにも関わらず、会議を始めます。
また、その会議は夜の21時頃まで続きました。就業時間を守ってもらいたいとお願いをしたところ、「残業は勉強の時間だから、そんなことを言っていたら良い保育なんてできない」と言われました。
就業時間が守られずに、朝早くから夜まで働かされるため、体調を崩す保育士が次々に出てきました。もちろん、残業代もつきませんでした。
経営者に就業時間などの改善を求めても、一向に聞き入れてくれなかった場合は、転職を考えることをおすすめします。
一向に改善されない場合は転職を考える
就業時間を大幅に守らないうえ、残業代も支払ってくれない経営者は、働いている保育士のことを大事に思っているとは言えません。
このような経営者のいる職場で長く働くことはとても難しいので、速やかに次の保育園を探した方がいいでしょう。
ポイント
経営者である園長先生が変わる可能性がある場合は良いですが、身内で経営している認可保育園の場合は、変わる見込みが無いため、解決策は退職しかありません。
まとめ
保育士が転職をする際に、注意すべき経営者の特徴は以下の通りです。
- 保育士に経費を立て替えさせ、そのまま支払わない
- 必要な所にお金をかけてくれない
- 就業時間を守らない
これらの特徴を持っている経営者は、保育園や通っている子ども達、そして働いている保育士のことを大切に思っているとは言えません。
転職を考えている保育士は、例え知り合いからの紹介であっても、先方の話を鵜呑みにせず、できれば1度自分の目で現場を見て、しっかりと考える時間を設けましょう。
今現在、転職を考えている保育士は、転職先の保育園の待遇面についてよく話を聞くことをおすすめします。転職をする際はよく慎重に考えて、自分に合う職場を探すようにしてください。
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