保育士として日々働いていると、ここまではできるけれど、ここからはできないなど資格を持ってないがために起こる問題や、スキルが足りなくて歯がゆい思いをしたことも多々あるかと思います。また、そうなる前にもっと勉強をして、さまざまな事に対応できる保育士になりたいと考えている方もいらっしゃるかと思います。
そんな時にどうしたらいいのか、資格を取りたいけれどどういったものが自分のためになるのか考えて頂けるように記事をまとめました。
1.保育士のキャリアアップに必要な人気資格とは
保育士の中にはキャリアアップするために転職したいという人も多いです。転職するのも確かに一つの方法ですが、資格取得をするアプローチもあります。保育士がキャリアアップするために取得しておきたい資格をいくつか紹介しましょう。
臨床心理士
臨床心理士の資格は、子どもたちの心理的な問題を解決するために必要な資格といえます。現代社会はストレス社会であるとよく言われますが、子どもたちも強いストレスにさらされることも多いです。
臨床心理士のような心理的な問題の専門的な知識を持っている保育士がいれば、子ども間の問題を解決するにあたって重要な役割を担えます。
臨床心理士の資格を取得するメリット
臨床心理士の資格を持つことによって、スクールカウンセラーとか児童相談所、療育施設など、就職できる施設にも広がりが出てきます。
レクリエーション・インストラクター
保育園の中では、歌やゲーム、グループでの遊びなどいろいろな企画が練られています。レクリエーション・インストラクターは、このようなレクリエーションを集団の特性や年齢などを考慮して企画する能力を持った人に与えられる資格です。
レクリエーション・インストラクターの重要性
保育士がレクリエーション・インストラクターの資格を取得することで、保育園の園児たちの一体感を生み出すことができ、楽しい時間を作るために多大な貢献ができるでしょう。グループで楽しめるゲームなどを企画することで、園児間のコミュニケーションを活発にして、子どもたちの社会性を高める意味でも重要になります。
子どもの成長に重要にかかわってくる資格なので、今まで以上の仕事に対して使命感が出てくるはずです。
認定病児保育スペシャリスト
日本病児保育協会という所が認定している認定病児保育スペシャリストも、保育士のキャリアアップには欠かせない資格といえます。病児保育園といって、体調を崩している子供を預かるところも出てきています。
認定病児保育スペシャリストの資格があれば、病児を預かって世話することが可能です。
認定病児保育スペシャリストの資格を持っていれば…
子どもは突発的に発熱するなど、容体が急変することがあります。保育士だけだと医療の専門的な知識がないので、時としてパニックに陥ることも十分想定できます。しかし認定病児保育スペシャリストの資格を持った人がいれば、冷静に対処できるので他の保育士にとっても心強い存在になるはずです。
認定子育てアドバイザー
認定子育てアドバイザーもキャリアアップを希望する保育士におすすめしたい資格といえます。妊娠初期から思春期までの子どものいろいろな問題に関して、アドバイスする専門家に与えられる資格です。
保育士の仕事をしている人はご存知でしょうが、ただ単に子供の面倒を見るだけでなく、時には保護者の子育てに関する相談に乗ることもあります。
認定子育てアドバイザーの資格を取得すると何ができるのか
認定子育てアドバイザーの資格を取ることで、今まで以上に保護者に対して適切なアドバイスができるようになります。
保育士として仕事を続けるのにも役立ちますし、例えばチャイルドマインダーとして将来的には独立することもできます。キャリアの幅を広げたいと思っている保育士の人がいれば、取得しておいて損のない資格といえます。
2.保育士がスキルアップするには何をすればいい?
保育士の中にはスキルアップして、保育士として全体的にレベルアップしたいと思っている人もいるでしょう。その場合には、保育のスキルに関連する分野の勉強をしてみるのもおすすめです。たとえば、心理系の専門的知識を身に着けてみるのはいかがですか?
心理学やカウンセリングを学ぶ
常日頃から子どもたちと接する仕事なので、子どもたちの気持ちや精神状態を把握することは大変重要です。また最近では親御さんも子育てにいろいろな悩みを抱えている人も多いと言われています。
そこで、心理学やカウンセリングを勉強して、親子に対して適切なケアのできるスキルを獲得しておくことは今後保育士としてさらに活躍するためにはプラスに働くでしょう。
セラピーなどを学ぶ
保育園に通っている子供たちの感性を育てるのも、保育士の重要な役割の一つといえます。そのためにセラピー系の勉強をしておくことも、保育士のスキルアップにつながる重要な要素の一つになるでしょう。
たとえばアートセラピーとかカラーセラピーなどを学べば、仕事の面で生かせるでしょう。
カラーセラピーを体得しておくメリット
カラーセラピーを体得できれば、例えば保育士自身がストレスを溜めた時でも自分の精神をコントロールでき、自分のためにもなります。
栄養バランスのとれた食事を考える
子どもが生育するにあたって、重要な役割を担っているのが食事です。栄養バランスのとれた食事を子供に食べさせたい、でも保育園に子供を預けている親御さんは仕事が普段忙しくなかなか自炊できないという人も多いはずです。
こういった、親御さんの出来ない部分を保育士がカバーするのも求められています。
食事を考えるとは具体的にどうしたらいいのか
例えば食育や幼児食に関して学べるスクールに通うとか通信教育を受けて、食の専門知識を身に着けることは今後保育活動をするにあたって、プラスに働くはずです。たとえば保育園で提供するおやつも、栄養バランスのことを考えて提供するなどのこだわりができるかもしれません。
パソコンに強くなる
保育士は何も子供の面倒を見ているだけが仕事ではありません。最近は保護者に資料を配布するとか、子どもたちの管理をする時にパソコンを利用する保育園も増えてきています。
パソコンのキーボード打ちや文書作成に不慣れだと作業に時間がかかって、残業時間も増えるかもしれません。そこでパソコンスキルに自信のない人は、パソコン教室に通ってスキルアップすることも保育士の今後の業務にプラスに働くでしょう。
スキルアップできることはたくさんある
何か自分の中で自信のあるスキルがあれば、それを専門的に伸ばす活動も重要です。たとえば、ピアノの演奏に自信を持っているのであれば、ピアノのレッスンを受けてスキルをさらに高めるのもおすすめです。