このページでは、保育士が保育園でボランティアをする方法とメリットを、私の経験を元にお伝えしていきます。
これから転職を検討している方や、もう内定をもらっているという方も、ぜひ参考にしてください。
1.保育園でボランティアをするメリット
まず、転職予定の保育園でボランティアをするメリットを紹介します。
- 現場の雰囲気について事前に知れる
- 働くことへのモチベーションアップにつながる
- 同僚の職員や上司に予め挨拶や質問ができる
- 園への関心や仕事への意欲を感じてもらえる
- 見てみたいクラスやプログラムの希望を伝えられる
たった数日のボランティアで、園の雰囲気をすべて把握したり子どもたちの様子を全て知ることはもちろん不可能ですが、ボランティアは、現場を少しでも知って、これからそこで働くということに対しての心構えを持つために、経験しておいて損はないものです。
笑顔で働き始められるように上手く活用する
仕事となると、正社員の場合は初日から長い時間、たくさんの覚えることやこなさなければならないこともあり、心も体も疲れてしまい上手く笑顔が出ないことも多いでしょう。
このような不安を払拭するためにも、事前のボランティア期間をうまく活用しましょう。
2.保育園へボランティアを申し込む方法
まず、ボランティアの申し込みは電話でおこなうことが一般的でしょう。その際、先方の都合を考えながら、電話をかける時間に気をつけましょう。
お昼寝の時間を狙って電話をかける
一般的な保育園の場合は、子どものお昼寝の時間にかけるのが一番スムーズです。
送迎の時間は絶対にNG!
子どもが起きて活動をしている時間帯は先生方はとても忙しいですし、ましてや保護者の方の送迎の時間と重なる時間帯に電話をかけてしまうと、「マナーを知らない」とイメージダウンにつながってしまう可能性もあるので注意をしましょう。
電話では4ステップでスムーズに用件を伝える
お昼寝等電話をかけるにはチャンスの時間帯でも、先生方は忙しいなか電話の対応をしてくれているということを忘れず、できるだけスムーズに次の4ステップで話を進めます
こんにちは。
ステップ2:「自己紹介」
わたくし、○○と申します。先日は面接をしていただき、ありがとうございました。
ステップ3: 「お詫び」
お忙しいところ、申し訳ございません。ただいまお時間の方はよろしいでしょうか?
ステップ4: 「用件を伝える」
○月より○○保育園で働かせていただけることを、とても楽しみにしています。
しかし、緊張もあり、もしよろしければ着任させていただく前に、少し園の様子を見せていただいたり子どもたちと触れ合う機会をつくっていただけないでしょうか。
しっかりと学び、もちろんその間にも何かお手伝いできることがあれば喜んでさせていただきたいと思っております。
ご都合の良い日時がありましたら、○○保育園にボランティアとして行かせていただくことは可能でしょうか?
場合によっては、会話の途中で質問をされる場合等もありますので、臨機応変な対応術が必要ですが、こちら側が話を進められるようでしたら、このステップを心がけるとスムーズです。
3.申し込みの電話を掛ける際の注意点
電話では、直接お互い顔を見合わせて話をすることができないため、『話し方や相手への思いやりが電話口で伝わるかどうか』で印象が決まるとも言えます。
以下の4つに注意をしながら、イメージアップにつながる連絡を心がけましょう。
- 緊張すると忘れてしまいがちなポイントを書きとめておく
- 持ち物や服装を確認する
- 社会人としてふさわしい電話コミュニケーションを心がける
- 断られた時は無理に頼みこまず引き下がる
詳しく見ていきましょう。
緊張すると忘れてしまいがちなポイントを書きとめておく
あらかじめメモとペンを用意しておき、先方に言われたことを書き留めるとともに、緊張すると忘れてしまいがちな
- 自分の電話番号
- ボランティアを希望する理由
- ボランティアを希望する日程や時間帯(複数出しておいた方が先方の都合と合わせやすいのでなお良いです)
などを書いておくと良いでしょう。
持ち物や服装などはしっかり確認しておく
正社員としての初出勤でなく、ボランティアという立場で保育園に行く場合、必ずしもスーツやフォーマルを強調した服装がふさわしいとは限りません。
求められる服装は園によって異なる
私の場合、年度末にボランティアを経て、4月より正社員になったのですが、4月の初めはスーツで出勤をするよう言われたものの、ボランティアの際は「普段着で良いので着替えやすいかっこうで来て欲しい」と言われました。
このように、園によって求められる服装は異なるため、しっかり確認しておくようにしましょう。
お弁当・名札・印鑑・書類など、沢山持ち物があることも
ボランティアで園に行く場合には、時間によってはお弁当を持参する必要があったり、名札を作ってくるよう言われたり、私のように転職予定の場合には、その足を運んだタイミングで手続きをしたいことがあるということで、印鑑や書類なども持参するよう言われました。
ポイント

「受け入れてもらえるか」ということや日時のことだけで頭がいっぱいになってしまっていると、電話を切ってから再度聞き直さなければならないことに…。そうなると少し恥ずかしいので、しっかりと確認をしておきましょう。
社会人としてふさわしい電話コミュニケーションをする
ボランティアを申し出るからには、それを伝える電話をする時点から、あなたご自身への評価は始まっているとも言えます。
お詫び・お礼・あいさつなど、きっちりとした社会人としての電話コミュニケーションを心がけるようにしましょう。
「ボランティアに行ってあげる」という気持ちは捨てる
「ボランティアに行ってあげる」といった気持ちをもったまま受話器を取ると、選んだ言葉や口調にそれがにじみ出てしまいます。
長年職員の採用や実習にたずさわってきた先生方には簡単に見抜かれてしまうため、注意してください。
断られた時は無理に頼みこまず引き下がる
基本的にはボランティアの受け入れをしていても、たまたまその園にとって忙しい時期であったり人手が足りている(ホームページの情報が古い)場合など、理由はさまざまですが、ボランティアの申し出を断られるということも重々あるのです。
その場合には、無理に「一日だけでも」「どうしても○○保育園で」…と無理に頼み込むのは、逆効果となる場合もあります。
ボランティアをありがたく感じる園ばかりではない
ボランティアを受け入れても、保育士としての要員が増えるわけではありませんし、むしろ見慣れない人が来たことで、子どもがざわついてしまったりいつもより保育が大変になってしまうこともあります。
また、ボランティアを指導する職員も必要となってきますので、人手不足の園だからといって必ずしもボランティアをありがたく感じるケースばかりではないことも覚えておきましょう。
ポイント

電話での印象が良くまた次期頼みたいと思ってもらえた場合には、「またいついつ頃募集が出ますのでその際には…」と園側から教えてもらえたり、「次募集をする時にはこちらからあなたにお願いをさせてもらっても良いですか?」と連絡先を聞かれることもあります。
4.いざボランティアへ!事前に心がけておくべきこと
申し込みが受理され、実際にボランティアをする段階に話が進んだら、以下のことを心がけながら体験に臨んでいきましょう。
仕事ではないが、社会人としての自覚や責任感は必要
当然のことですが、ボランティアだからといって、「自分勝手に振る舞っても良い」「無断欠席や遅刻・早退をしてもペナルティがない」というわけでは決してありません。
「仕事ではないからこその自由やゆったりとした気持ち」を大切にしながら、子どもや職員の方々と楽しく関わることを目標にしていくようにしましょう。
ポイント

園によってボランティア要員を子どもにどう伝えているかはさまざまです。「遊びに来てくれたお姉さん(お兄さん)」かもしれませんし、「今日だけの先生」かもしれません。
たとえどのような立ち回りであったにしても、社会人としてのマナーや振る舞いはきちんと身につけ実践するように心がけておきましょう。
「お邪魔をする」立場であることを忘れない
私の場合は、丸一日の体験から1~3時間ほどの体験まで園側が希望を聞いてくれたので、初めは緊張することや少し様子を見たいという気持ちから、午後だけ(3~4時間)の体験をさせてもらいました。
しかし、どこでも希望を聞いてくれるかはわかりませんし、あくまでこの場合のボランティアは「してあげる」ものではなく「させていただく」という意識を元に、園のスケジュールや予定・希望にこちらが合わせていく姿勢も大切です。
園の職員の指示を聞き、互いに気持ち良く過ごせるようにする
希望を聞かれた場合や、申し出てよさそうな雰囲気であれば、「自分の都合のつく日時や希望を複数提案しつつ、そのなかから園側に選んでもらう」といった交渉が良いでしょう。
また、実際にボランティアが始まっても、指導をしてくれる先生を始めその園の職員の方々の指示をしっかりと聞き、お互いに気持ち良くボランティア期間を過ごせるよう心がけましょう。
まとめ
転職を考える際、もしくは転職が決まって勤務を開始する前に「ボランティア」というかたちで施設と関わりを持つことで、自分の強み・ウィークポイントなど自己の再発見をしながら、仕事につなげていくことができるでしょう。必須ではありませんが、転職活動・転職への準備運動やモチベーションアップのためにも、ぜひ機会があれば検討してみてくださいね。
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