一概に保育園と言っても、100名以上の園児を預かる大規模の保育園から、20名程度の園児しかいない小規模な保育園まで、その種類は様々です。
そこでこのページでは、働く保育士から見た、小規模保育園・大規模保育園のメリット・デメリットを比較しています。
現在、転職活動中の保育士の方はぜひ参考にしてみてください。
1.小規模保育園へ転職するメリット・デメリット
まず、小規模の保育園へ転職するメリット・デメリットから解説していきます。
メリット(1)ゆったりと保育ができる
小規模の保育園で働く保育士のメリットは、家庭的な雰囲気で、比較的ゆったりと保育ができることです。担当する子どもの数が少人数なので、一人ひとりにきめ細かな保育ができるのも魅力です。
濃密なコミュニケーションが取れますから、子どもたちから第2の母親として信頼され、慕われるので家族同様の気持ちで接することができます。
メリット(2)子どもの状態に合わせて保育計画書を作成でできる
大きな保育所では保育計画書や、毎日の日課などが決められていますが、小規模保育の場合、細かな決まりにとらわれることなく、その日の子どもの状態に合わせて柔軟な保育をすることも可能です。
メリット(3)職員同士が仲良くなりやすい
働く職員も少ないので、職員同士が仲良くなりやすく、良好な人間関係が築ければ、仕事はますますやりやすくなります。
ポイント
また保育士の資格がなくても働ける職場が多く、保育の仕事に携わりたいが保育士の資格がないからムリと諦めていた人でも働けるのもメリットです。
デメリット(1)給与が低く福利厚生が整っていないところが多い
小規模保育園で働く場合、認可を受けていない保育所では補助金などが得られないので、人件費に割くお金の余裕が少なく、給与が低いところが多いというデメリットがあります。
また一般の保育園に比べて福利厚生が整っていない、職務規則が作られていないといったケースも多いので、残業手当などの諸手当てがつかない、有給休暇を消化できないなど、従業員にとって働きにくい職場が多いのもデメリットです。
デメリット(2)保育スキルが上がらず今後の転職には不利かも
研修会や勉強会を独自で開くこともほとんどないため、新たな知識を学ぶためには、研修会に自費で参加したり、書籍を購入したりするしか方法がなく、保育スキルが上がらないのもデメリットです。
また、大きな行事もありませんから、今後、定員の多い大きな保育園などに転職した際に、即戦力として活躍しにくいといった不安もあります。
ポイント
小規模の保育所で働くときは、今後のキャリア形成や経済的なことも考えて、転職先を探すことが重要です。
2.大規模保育園へ転職するメリット・デメリット
一方、大規模保育園へ転職するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット(1)小規模保育園よりも給与が高いケースが多い
規模が大きい認可保育園の場合、保育士の給与やボーナス支給額が小規模保育所に比べて高いケースが多く、福利厚生面も充実しているのが一般的です。このため安定した収入が期待できます。
メリット(2)イベントが多いため行事運営のスキルが上がる
大規模保育園では、小規模保育園にはない大掛かりな運動会、お泊まり会、芋掘りやクリスマス会などの季節の行事やイベントも多く、イベントを担当する回数も増えるので、保育行事の運営に関するスキルも上がりやすくなります。
ポイント
大規模保育園では保育士の教育に力を入れているところが多いため、先輩保育士からの指導を受けたり、勉強会を開いたりして、保育の知識や技能を身に付ける機会が多いのもメリットです。
デメリット(1)とにかく体力勝負である
大規模保育園へ転職する保育士のデメリットとしてまず挙げられるのは、とにかく体力がいるということです。
元気に遊んだり走り回ったりする子どもたちの保育を行うため、肉体的にハードな仕事となります。また、子どもたちがケガをしないよう常に目配りをしなければいけません。
補足!
子どもたちはおとなしい子どももいれば、活発な子もいます。他の子とうまくなじめない、いわゆる「気になる子」もいますから、それぞれの個性や発達に合わせて対応しながらも、組全体をまとめる必要があるため、ハードワークになりやすいのもデメリットです。
デメリット(2)小規模保育園よりもクレーム対応が多い
園児が多いということは、それだけ保護者の数も多いということです。そのため、保護者への連絡や対応などの業務も増えますし、クレームも小規模保育園に比べて多いので、保護者と良好な関係を築くのが難しいケースもあります。
まとめ
小規模保育園・大規模保育園のメリット・デメリットを比較すると、転職先の保育園を選択する上で大切なのは「何を一番優先させたいのかを明確化する」ことだと分かります。
保育士によっては「とにかく給与を上げたい」という人もいれば「働く環境を重要視したい」と考えている人もおり、大切にしたいことは人それぞれです。
転職の失敗を繰り返さないためにも、これを機に自分が働く上で大切にしたいことは一体何であるのかを、振り返ってみてはいかでしょうか。
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