転職を考えている保育士におすすめなのが、法人母体の保育園への転職です。保育園にはさまざまな運営母体があり、その中の一つに法人が母体となっているところがあります。
具体的なメリットは各法人・各保育園によって違いますが、代表的なものは以下の通りです。
- 福利厚生が整っている
- 研修制度が充実している
- 他施設や別部門との交流ができる
このように、保育士として法人が母体となっている保育園で働く場合、恵まれている環境の場合が多いです。転職を考えている保育士は、是非、法人母体の保育園を選択肢の一つに加えてみて下さい。
一つ一つ、詳しく見ていきましょう。
1.安心して長く働くことができる
法人母体の保育園では、福利厚生がしっかりしている場合が多いです。福利厚生とは、雇い主が労働者に対して、給与にプラスして支給するさまざまな待遇のことです。
代表的なものとして以下のようなものがあります。
- 家賃の補助・社員寮の提供などの住居面の補助
- 健康保険・雇用保険などの各種保険への加入
- 子育て支援
- 保養所・社員食堂など福利厚生施設の提供
- 社員旅行や余暇活動の実施
福利厚生が充実している職場ほど、制度が整っていて長く働きやすいと言えます。逆に、しっかりとした福利厚生の基盤ができていない所は、結婚や出産などの環境の変化が起きた場合、働き続ける事が厳しくなることもあります。
また、法人が母体の保育園では、「クラブ活動をしたい」「しっかりとした保険のあるところで働きたい」など、仕事内容や直接の給与面以外での希望も叶う保育園がたくさんあります。
育児中の保育士にも嬉しい特典がたくさんある
福利厚生の充実した法人母体の保育園では、出産予定のある保育士や、育児中の保育士にも嬉しい実績や制度を設けている所が多いのも特徴です。
- 産休・育休取得実績あり
- 子どもが小さい間は時短勤務可能
- 自法人系列の保育園を利用できる
一般的な保育園ではこういった面で融通を利かせることは難しい場合が多いので、出産予定がある・今現在育児中の状態で転職を考えている保育士は、法人母体の保育園で働くことを考えてみるのもおすすめです。
ポイント
希望とマッチする福利厚生を掲げている転職先を探してみることも、転職へのモチベーションを上げていく方法の一つです。
2.研修制度が整っている
ひとくちに研修と言っても、さまざまな研修が存在します。保育士の為の研修ですので、保育士としてのスキルを上げるための研修は多くの保育園で行われています。
しかし、法人母体の保育園では、それ以外にも下記のような研修を行っているところが多いです。
接遇研修
保育士が保育の現場で働く際にも重要な「コミュニケーションの基礎」や「社会人としての基本マナー」を学ぶことができます。
保育の現場では職員間の円滑なコミュニケーションはもちろんのこと、保護者と向き合う中で、保育士の笑顔やマナーがなっているかということはとても重要です。
保護者との信頼関係を築き、安心してお子さんを預けてもらうためにも、保育士はきちんとした言葉遣い・礼儀・場にふさわしい表情や所作が求められます。
ポイント
接遇研修では、社会人や人の前に立つ職種の一員として大切なことを、仕事の一環として身につける機会を得ることができます。
〇年目研修・合同研修
法人母体の保育園は、一つの法人がいくつもの保育園を運営していることも多いです。それぞれの保育園が各保育園のカラーを出しながらも、全体として足並みを揃え向上していけるよう、定期的に各保育園の代表職員が集まり研修を行うこともあります。
- 園長が集まって行う園長研修
- 主任などが集まって行うリーダー研修
- 各施設の一年目の保育士が集まって行う新任研修
上記のような研修を行い、他の保育園の近況や共通の目標などを共有し合うことは、自分の保育スキルの向上や視野を広めるためにもとても大切な機会です。
ポイント
新任の保育士は、慣れない仕事や人間関係で精神的に疲れることも多いです。勤務先の保育園を越えた同期とともに臨む研修は、今後のモチベーションに繋がるうえ、何でも相談し合える仲間作りの場としても活用できます。
海外研修
勤務先の保育園によっては、海外の保育現場を視察できるという研修制度を設けている法人もあります。現代ではグローバル化が進み、小学校でも英語が必修となりつつあります。
就学前の子どもと関わる保育士も海外を見ておく機会があると尚良いでしょう。
ポイント
研修制度がしっかりと整っている職場であれば、スキルの向上も心の癒しも得ることができます。
3.施設を超えた交流ができる
法人母体の保育園は、他の福祉施設を運営している場合もあります。たとえば下記のような施設です。
- 老人ホーム・特別養護老人ホームなどの老人福祉施設
- 学童保育・乳児院などの保育園以外の児童福祉施設
- 障がい者自立支援施設などの障がい者支援施設
これらは社会福祉法人系の保育園の系列施設の例です。他にも株式会社などその運営母体によってさまざまな別施設があり、それぞれの施設にそこで働いている職員がいます。
他施設の職員と学ぶことで新たな発見ができる
「福祉」「子育て関連」「サービス業」など、どこか共通点のある職種の職員と共に研修を行うことで、以下のようなことを知る事ができます。
- 他施設の現状や努力ポイント
- 他施設での成功例や失敗例
このように保育の現場だけでは知ることができない、視野の広がる情報交換や討論をすることができます。
ポイント
保育園以外の職員との交流で得た新たな発見を明日からの保育につなげていくことで、保育士自身のスキル向上や、子どもたちの更なる楽しみに繋がります。
4.まとめ
「法人」とひとくちに言っても、その規模や特色は様々です。個人運営の保育園や、単独で運営されている認可外保育園などに上記のようなメリットがないというわけではありません。
単に、法人母体の保育園の方が「資本金や職員のための経費に充てられる部分が大きく、待遇面で恵まれている事が多い」ということです。
また、法人母体の保育園への転職活動を行う際には、下記の点を意識して行いましょう。
- 実際に保育園の見学や説明会に足を運ぶ
- 保育士専門の転職サイトなどを利用し、希望の法人保育園への転職のメリットを確認しておく
- 先輩保育士や地域の保育園利用者の口コミを参考にしてみる
これらのことを踏まえた上で転職活動を行い、雰囲気面・待遇面の両面から自分に合った転職先の保育園を見つけてください。
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