保育士の仕事といえば、重労働のイメージがつきものです。実際、拘束時間が長く、定時で帰れることがほとんどない保育園がたくさんあります。
しかし、残業は保育士の負担を増やす要因です。
では、どのような職場であれば保育士も「残業なし」で働けるのでしょうか。保育士の残業の実態と共に、詳しくご紹介していきます。
1.保育士に残業が多い理由
まずは、保育士がなぜ残業が多い状況にあるのか、その理由について見ていきます。
(1)保育時間外での事務作業が多い
保育士の仕事は、とてもやることがとても多いです。
子どもを保育するだけではなく、
- 連絡ノート
- 年間計画書
- 月案
- 週案
- 園便り作り
などのような事務作業もやらなくてはなりません。
これらは、クラスの運営にはとても大切なもので、保育の傍らでなんてできるわけもなく、保育時間外での作業になるというわけです。
(2)行事の前は残業して準備を行っている
運動会やクリスマス会などのような行事の前は、残業をして準備をする園がほとんどです。
行事が多い保育園はその都度準備に時間を要しますし、さらに残業も増えてきます。
(3)残業をせずに帰りづらい雰囲気がある
残念なことに、保育士は残業がなくても帰れない雰囲気がある場合です。
これは保育園の風潮のようなもので、変えることはなかなか難しいと思ったほうがいいようです。
心の中は早く帰りたい気持ちでいっぱい
先輩保育士は残業することに抵抗がなく、いつも残って何かしら仕事をしている…
そんなとき「何か手伝えることがありますか?」と声をかけるも、心の中は「あー早く帰りたい」なんていうことがあります。
2.保育士が残業なしで働ける職場4つ
それでは保育士の仕事の中でも残業のない(少ない)職場をご紹介します。
(1)保育士の人数が多い保育園
保育士の人数が多い保育園では、保育士が交代で抜けてできる作業をやることができるので残業にならないよう配慮することができます。
例えば、こうした保育園では保育時間にヘルプの先生に入ってもらい、その間にもう一人が保育室を抜けて事務作業を終わらせてしまうようなことも可能です。
(2)企業内保育園
これはお子さんの保護者が務めている企業にもよりますが、そこの企業に残業がない場合はお迎えの時間もきちんと決まっており、延長保育にもなりません。
また企業内保育園の場合は企業内に併設されていたり、会社の近くに建っていたりすることが多いので、お迎えの時間があまりかからないのも残業が少ない要因です。
詳しくは、「保育士が企業内保育所に転職する時に知っておきたいポイント7つ」の記事も参考にしてみてください。
(3)公立保育園
公立の保育園は、開園時間はどこの園ともさほど変わりはありませんが、勤務時間については8時間をベースに決められています。
やむを得ない残業も、管理が行き届いているのでサービス残業というものは基本的にありません。
ポイント

保育士の人数もパート保育士もたくさんいますし、保育士労働基準法を上回るようにシフトが組まれているので、上記にある「保育士の人数が多い保育園」にも当てはまります。
(4)派遣保育士
派遣保育士として働く場合も残業を免れます(派遣に興味のある方は「派遣保育士に転職する求人の見つけ方とメリット・デメリット」をチェックしてください)。
雇用先が派遣会社の場合は派遣労働法で守られており、どこで働いても1日8時間1週40時間が守られています。
残業は派遣会社との契約違反になる
残業をさせてしまうと派遣会社との契約違反になってしまうので、残業はさせないようになっているのです。
万が一、残業しても手当は必ず付きます。その上、時給アップで手当てがつくことがほとんどです。
3.残業なしで働ける保育園は雰囲気がいい
上記で紹介した職場のように、人数や労働環境に余裕がある保育園は、保育士一人ひとりの気持ちにも余裕が生まれます。
そうした気持ちの余裕が残業を減らすことにもつながり、保育を楽しむことへ繋がるため、自ずと職場全体の雰囲気が良くなっていくのです。
余裕があれば常に冷静に優しくなれる
余裕がある保育士は、どんな子どもにも常に冷静に優しくなれます。
また、頭の中で今日の保育のシミュレーションをする余裕があるので、保育がスムーズに行えますし、子どもたちも落ち着いて過ごすことができます。
それは、子どもたちがケガなく安全に過ごすうえでとても大切なことです。
もちろん保育士の心構えも大切!
もちろん保育士一人ひとりの心構えもきちんとしてなければいけません。
残業をしないために、イベントは余裕をもって準備をしていくことが大切です。計画を立てて、保育士同士で話し合いをしながら進めていく必要があります。
時短できることはどんどん取り入れて
毎日の事務作業についても、時短できることはどんどん取り入れていくようにしなければなりません。
パソコンをうまく活用したり、日ごろからメモを取る癖をつけたりすると事務作業が楽になります。
まとめ
保育士のやりがいは残業で決まるものではありません。保育士の中でも、「サービス残業をしてでも仕事をやりたい!」という人もいるでしょう。
ただし、今保育士をしていて残業について悩んでいて、心と体に余裕がない人は自分の保育への思いをよく見つめなおしてみてください。
そして、現実的にその思いをどれだけの時間、費やすことができるのかを考えてみましょう。働き方が自分に合っている保育園で、やりがいをたくさん見つけて保育士人生を楽しんでくださいね!
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