2017年2月14日、神奈川県厚木市は、保育士として2017年度に市内に転入し、市内の私立保育園に常勤する場合、引越し費用を最大10万円助成するとした制度の関連経費を新年度予算案に盛り込んだことを発表しました。
神奈川県で、保育士の転入に助成するのは今回が始めてのことで、近年問題となっている待機児童解消のための保育士の確保を目的としています。
また、今回の助成金に関しては、市内の私立保育施設に勤めている保育士で、厚木市外に住んでいる保育士が、厚木市に転入する場合も対象となり、対象者には、一律5万円を支給、さらに引越しや不動産でかかる仲介手数料も5万円まで支給するということです。
厚木市の保育士助成金の裏話
今回、厚木市が始める保育士確保のための助成についてですが、この助成金が創設された裏にはとても心温めるお話があります。
厚木市内に住む90歳の女性の寄付により創設
今回、厚木市が保育士確保のために発表した助成金は、2種類あります。
- 市内へ転移してくる保育士への補助(今回のニュースでご紹介したもの)
- 最長3年間、同じ保育施設で勤務した場合、最大60万円の奨学金の返済を助成(採用から3年未満の保育士に限る)
いずれの制度も常勤の保育士を対象としています。
これらの助成金制度は、県内でも初めてとされていますが、今回、厚木市がこの制度を創設した理由として、厚木市内に住む90歳の女性、「久保さん」より、市に1億円の寄付があったことがきっかけになっています。
これまでの久保さんの厚木市への寄付は3億円
久保さんはこれまでにも厚木市に寄付をしており、総額は3億円にもなります。厚木市は「大変ありがたい」と語っており、市民の善意は子供達の未来に使用されるということです。そのため、今回の助成金は、子供達を育てるための保育士を確保するという意味で創立されました。
まとめ
今回、神奈川県厚木市で保育士の助成金制度が発表されました。今回の助成金設立の裏には市民の寄付が背景にあったというとても心温まる話です。
しかし、その一方で、市民の寄付を持ってしなければならないほど、保育士の不足、そして待機児童の問題が深刻であるということを認識しておかなければなりません。
保育士の数を増やすということよりも、現在在職している保育士の質や労働環境、労働条件の向上に力を入れるべきとの声も多く聞かれるのが現状です。
しかしながら、何もしないよりは、このように市民の寄付が未来の子供達のために有意義に使用されることは、待機児童や保育士不足の解決にプラスになります。
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