中堅保育士は一般保育士と園長の間に入ってどちらの職務もこなします。その分やりがいはや達成感は大きいものです。 しかし保育園のスタッフと園長との間で板挟みになる機会もあり、精神的な負担も感じやすい立場です。そんな中堅保育士がキャリアアップのための転職で注意すべきポイントを解説します。是非、参考にしてみてください。
1.中堅保育士とは?
保育士が働く職場は保育園が一般的ですが、その職場の中には経験が少ない新米保育士もいれば、中堅保育士、そして保育園そのものの管理や運営に携わる園長まで幅広い縦社会となっています。
その中でも中堅保育士というのは、保育士としての現場経験が豊富な人のことで、クラスリーダーや主任のような役職についていることが多いようです。
一般保育士と園長の間の保育士
中堅保育士のお仕事は、ちょうど一般保育士と園長の間に当たるもので、どちらの仕事も行うことになります。中堅保育士の多くは、将来は園長になることを希望しているので、園長のアシスタント的な役割で働くことが多いですし、園長が不在の場合には代わって園の管理や運営を任されることもあります。
中堅保育士になるためには10年ほど
中堅保育士になるためには、一般保育士としての経験やスキル等が必要になるため、期間で言うなら保育士の資格を取得してから10年ぐらいはかかることが多いようです。
2.中堅保育士の特性と役割
中堅保育士の役割は、一般保育士と園長の間に入ってどちらの職務もこなすことになります。中堅保育士はそれまでに一般保育士としての現場経験が豊富にありますから、保育に関してはベテランですし、子どもへの対応や保護者への対応も心得ている人がほとんどです。
管理職としての事務作業が多くなる
毎日の業務は、それまでと同じように保育の現場で子供たちの保育に当たることになりますが、中堅保育士になると保育以外にもカリキュラムの作成や指導計画を作成したりとか、イベントを企画して準備をしたり、保育士に具体的にどんな準備をすれば良いのかを指導するなど、管理職としての事務作業が多くなります。
園長をサポートする役割
園長をサポートすることも中堅保育士に与えられる役割となり、園長が不在の時や忙しい時には、代わって自治体や行政機関、保護者への対応などを行うこともまた、中堅保育士の仕事となります。
一般保育士の声を園長に上げる役割
中堅保育士の役割は、一般保育士の声を園長に上げることもあります。園の中では上下関係の潤滑油的な存在となって、保育士にとっては信頼できる先輩という立場、また園長にとっては仕事を安心して任せられる部下ということになります。
3.中堅保育士のやりがいと負担
中堅保育士は、日常業務のいろいろな所でやりがいを感じることができます。
保護者からの「ありがとう」でやりがいを感じる
普段の仕事は現場での保育となりますから、子供達や保護者と接する中で満足感や達成感、充実感を得ることができます。保護者から「ありがとうございます」なんて言われたら、それまでの疲れが吹き飛んでしまうほど大きなやりがいを感じることができます。
園長からの「頼りになる」でやりがいを感じる
中堅保育士は園長のアシスタント的な仕事をこなすことになるため、園長が不在の時には代わりに行政や自治体とやり取りをしたり、保護者からのクレーム対応にも応じることになります。園長から「頼りになる」と言われると、中堅保育士にとってはこの上なく嬉しいですし、やりがいを感じることができます。
精神的なストレスレベルは高くなる
慣れないクレーム対応が続いたりすると、精神的に参ってしまうという人は多いようです。一般保育士と比べると任せられる仕事の幅が広がるとともに、のしかかる責任が大きくなるため、精神的なストレスレベルは高くなってしまうようです。
4.中堅保育士のリアルな転職理由
中堅保育士が転職をする理由はたくさんあります。まずはキャリアアップのための転職です。
キャリアアップをして園長になりたい
中堅保育士にとってはキャリアアップをして園長になりたいという人が多いのですが、園長のポジションは一つの園に一つしかありません。また、園長のお仕事は離職率が低いため、同じ職場で働きながらキャリアアップの機会を待っていても、園長が定年退職しなければ待ち続けなければいけません。
園長の求人に応募する人は多い
中堅保育士の中には、園長の求人募集を見つけて応募する人はとても多く、採用されればキャリアアップ転職をする人が多いのです。
体の故障が原因
中堅保育士と言っても普段の業務は子供達の保育をメインに行っていて、前かがみの姿勢で作業が続くと慢性的な腰痛になってしまったり、体のトラブルが起こることは少なくありません。
年齢的に体の故障が理由で保育士後お仕事を辞めて別の仕事に転職するという人は意外と多くなっています。保育士のお仕事は体力的にハードなお仕事なので、そうした転職理由が多いのかもしれません。
5.中堅保育士の転職注意点
中堅保育士が転職する際には、いくつかの点に気をつけて仕事探しをすることが必要です。
収入アップを狙って仕事探しをしよう!
中堅保育士になると保育士としての経験はかなりあるベテランになります。そのため、保育園によってはベテランということでお給料がアップしてもらえることがありますから、転職の際にはぜひ収入アップを目指せる仕事を見つけたいものです。
転職をして収入が下がらないように気をつける
一般的に保育士のお仕事は他の仕事と比べて低賃金と言われていますが、保育士の中でも都市部と田舎とではお給料が大きく違いますし、公立保育園か私立かによってもお給料には大きな差があります。そのため、転職をしてお給料が下がらないように気をつけることが必要です。
離職率が高い保育園は避けよう
保育園によって中堅保育士に任される仕事の内容や精神的な負担は大きく変わりますから、その点もできるだけ事前にリサーチしておきたいものです。離職率が高い保育園は、保育士がどんどん辞めたくなる理由があるということなので、避けたほうが良いかもしれません。
6.中堅保育士が転職求人の探す方法
中堅保育士の転職求人を探す際には、ネットで仕事探しができる転職サイトを利用する方法がおススメです。
保育士転職サイトで希望や条件にあった求人を探す
転職サイトなら、公開求人も非公開求人も紹介してもらうことができますし、広い範囲で仕事探しができるので、自分の希望や条件に合った仕事を見つけやすくなります。
ハローワークでは紹介されないことがある
ハローワークなどでも仕事を見つけられる可能性はありますが、中堅保育士のお仕事はキャリア的なお仕事になるため、非公開求人として扱われることが多く、ハローワークでは紹介してもらえないことが少なくありません。
保育士ネットワークで仕事を紹介してもらう
保育士の友人がいたりネットワークを持っていれば、そこから口利きで仕事を紹介してもらうということもできます。この場合、求人募集が出される前に仕事を見つけることができるので、競争率が低く採用されやすいというメリットがありますが、口利きをしてくれるような友人やネットワークがない人にとっては利用できないというデメリットもあります。
求人募集の貼り紙から応募する
保育園や市役所などに求人募集の貼り紙が出されていたりすることがありますので、そうしたものを見て応募することもできます。
まとめ
中堅保育士は一般保育士と園長の間に入ってどちらの職務もこなします。日々やりがいを感じますが、精神的な負担も多くなります。キャリアアップのために転職を考える中堅保育士は、待遇面と離職率に注意しましょう。転職サイトでは非公開求人も紹介してもらえますので、是非利用してみてください。
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