大規模保育園になると、園児が100名を超え、中には200人近くの園児が在籍している園もあります。園児が多いということは、職員数も多いということになります。常勤・非常勤合わせて50人くらいになるところも少なくありません。
反対に、小規模保育園では、園児が数名から多くても20名程度でこぢんまりとしています。職員数も10人未満とアットホームなイメージがあります。最近では、大小の中間的な中規模保育園も増えています。園児数40名前後、職員数は多くて20名といったところでしょう。
- 大規模保育園:園児100人超・職員数50名超
- 中規模保育園:園児40名程度・職員数20名程度
- 小規模保育園:園児20名程度・職員数10名程度
上記のイメージで記載していきます。保育士転職前に、それぞれの保育園の特徴を知っておくことで、より自分にマッチした保育園と出会えることになります。
1.大規模保育園と小規模保育園行事の違いとは
保育園といえば、大なり小なり運動会や遠足など子供たちが楽しみにしている行事が色々ありますね。園によってそのやり方は様々ですが、大まかに分けて見てみましょう。
大規模保育園の行事はイベントに力を入れている
行事に力を入れているといえば、やはり大規模保育園でしょう。運動会、お遊戯会、夏祭り、お泊まり保育、親子遠足などのイベントに力を入れている保育園が多くあります。
公立の保育園の行事の場合
公立の保育園では、そいういった行事もほとんどが平日に行われる場合もありますが、私立保育園では行事の多くは土日に行われ、もちろん、職員も出勤となります。
パートや非常勤職員の場合ですと、”我が子の運動会と日程が重なった”などの事情で休めることもあるものの、常勤職員となるとなかなかそうもいきません。中には、パート勤務者も行事での出勤が必須で、しかもボランティアのようなお手伝い扱い、つまり”無給!”というブラックな保育園もあると聞きます。
大規模保育園の行事は大変な仕事
行事そのものの出勤に加え、その事前の準備もこれまた大変な仕事です。日常の保育に加えて、その準備をしていかなくてはならないわけです。そうなると、残業をしたり(これもほぼ無給であることがほとんど)、昼休憩を削って作業をしたり、持ち帰って仕事をしたり。本当に大変な思いをしている保育士の方が多いのです。
また、休日には運動会やお遊戯会で使う曲を探しに、図書館へ出かけてCDを借りたり、場合によっては自腹で買ったり。衣装に使うちょっとした小道具を100円ショップで買っている(これまた自腹がほとんど)という保育士さんも少なくありません。
中規模保育園や小規模保育園の行事とは
中規模保育園は、施設の面で園庭が狭かったり、遠足にバスを貸し切るほどの人数でないなど、色々な面で制限があります。でもそういった中でも、工夫して行事を行っているところがほとんどですので、職員にもその役割が任されることになります。
伝統に縛られることがないことがメリット
ただ、中規模保育園は、設立10年未満の新しいところや、企業が運営している保育園も多くあり、行事に関しても”伝統にしばられて”ということは比較的少ない点は良いでしょう。
小規模保育園では、園児の多くが3歳未満ということもあり、行事はかなり簡略的といえます。大々的に準備して行うことはほとんどなく、その面での職員の負担は軽いようです。
2.大規模保育園と小規模保育園の人間関係の違い
大規模保育園では、多数の職員がいるので大変な面もありますが、それが良い場合もあります。特に、子育て中の保育士さんにはオススメしたい点です。それは、”代替えが利く”というところ。自分はもちろん、他の職員が急に休んだ場合にも、他の職員と協力して欠員を補って保育ができるのです。
これが小規模保育園となると、そうもいきません。例えば、3人しか保育士がいないところで、1人が病欠となったら、その日の業務が大変になってしまいます。そうなると、自分自身も休みにくいという状況になってしまい、皆で無理をしてしまうという結果になりかねません。
大規模保育園には、パートタイムで短時間勤務の職員や、週に2〜3日勤務の職員が複数いるので、欠勤者がいた場合には、そういった職員に融通をしてもらって乗り切ることができることが多いのです。
もちろん、自分が融通できるときには調整して、お互いに助け合っていくことになります。
性格の合わない職員がいた場合の違い
小規模保育園では、性格の合わない職員がいた場合に逃げ場がない点が辛いです。大規模保育園では、とりあえず担当クラスが別であれば、接触も減ります。
もし一緒のクラスを担当することになっても基本的には1年経てばクラスが変わって、別のクラスとなる可能性も高いのです。
同僚や仲間と楽しめる違い
同僚の存在も、大規模保育園のメリットです。子育て中のママ同士、同期入職した仲間などで親しくなって、仕事以外の色々な話ができたり、情報交換ができるのも楽しいものです。
私は、先輩ママからは、子育てのアドバイスの他、人生の先輩として40代50代の生き方指南なども話してもらって、とても勉強になったことがありました。さらに、子供の洋服をお下がりでもらったりあげたりというやり取りも楽しんでいます。
また、20代の頃は新人同士で飲みに行ったり、一人暮らしの同僚の家で泊まって語り合ったりして、仲間のおかげで大変な仕事を乗り切る活力をもらうことができました。
まとめ
職員の多い大規模保育園では、子供も保護者も多くなります。人見知りで、多人数は得意ではないという方は、子供、保護者、職員とも少ない小規模保育園の方が負担は少ないでしょう。
また、行事に関しては、やはり大規模保育園では多かれ少なかれその負担はあります。ですが、その分のやりがい、学ぶところも多々あります。
大切なことは、保育園での仕事をする上で重要視したいポイントを自分の中で整理してみることです。そのポイントによって、大規模保育園が良いのか、小規模保育園が良いのかを選別していくことができます。皆さんがご自身に合う職場に出会えますように。
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