保育士が新しい職場を探す際は「幼児保育」「乳幼児保育」「乳児保育」のうち、どの領域に携わりたいのかをまず考える必要があります。そして、これらの中で一番人気が高く、また需要もあるのが「幼児保育」なのではないでしょうか。
そこでここでは、幼児保育に向いている保育士の特徴から、働く上でのメリット・デメリットについて紹介していきますので、幼児保育に興味のある転職中の保育士の方はぜひ参考にしてみてください。
1.幼児保育とは「1才~就学前までの子どもの保育」
幼児保育とは、その名の通り幼児を保育することです。児童福祉法では、幼児は満1歳から小学校に就学する前までの子どもと定義されています。また保育とは子どもを保護し、教育を行うことです。保育を違う言葉で言い換えれば、子どもの生きる力を養うことです。これらをまとめると幼児保育とは、満1歳から小学校に就学する前までの子どもを保護しながら、教育を行うことだといえます。
(1):幼児保育は人間形成を養う上で非常に重要
幼児期という人間形成を養ううえで非常に重要な時期にある子どもを対象とするため、子どもが最も良く生きる力、そして豊かな未来をつくり出す力の基礎を養うのが幼児保育の役割です。
(2):幼児保育を行う代表的な職場は「保育所」
幼児保育を行う施設で、代表的なものが保育所です。保育所と幼稚園は同じように幼児を預かりますが、幼稚園では主に幼児教育を行い、保育所では幼児保育を行います。
幼稚園は「教育」を担い保育所は「福祉」を担う
保育所は保護者が仕事や病気など何らかの事情があり、家庭で保育ができない場合に、保護者の代わりに子どもたちの保育を行います。つまり幼稚園は教育施設ですが、保育所は福祉施設なのです。
2.幼児保育の現場に向いている保育士の特徴
幼児保育に向いている保育士とは、まず子どもが安全に、そして安心して過ごせるよう心を配れる人です。小さい子どもの中には集団になじめない子もいますし、お母さんから離れて不安に感じる子もいます。そのような子どもたちが安心して頼れる大人として、保育士は子どもたちに関わります。他にも以下のような人が、幼児保育に向いていますので参考にしてみてください。
(1):状況に応じて適切な対応がとれる
寂しそうな子がいれば優しく声をかける、一人ぼっちで遊んでいる子がいればほかの子のところに連れて行くなどとしていっしょに遊んであげるなど、状況に応じて子どもに適切な対応がとれる人が幼児保育に向いています。
(2):体力がありメンタル面が安定している
体力があり、メンタル面でも安定している人も幼児保育に向いています。保育園では子どもたちが集団で過ごしますから、けんかをする子もいれば、泣き出す子ども、大きな声で騒ぐ子どももいます。個性の違う子どもたち一人ひとりに目を配る必要があり、いっしょに遊んだり、危ない場所にいる子どもがいれば飛んでいって注意をするなど、幼児保育は肉体仕事です。
スタミナがなくては務まらない現場
幼児保育に携わる保育士はスタミナがなくては務まりません。またメンタル面が強い人も、幼児保育に向いています。何があってもいつも笑顔で、元気よく子どもたちと接することができれば、間違いなく幼児保育に向いている保育士であると言えるでしょう。
3.保育士が幼児保育の現場で働くメリット
保育士は子どもが大好きという人にとって、とてもやりがいのある仕事です。毎日子どもと触れ合い、子どもたちに好かれることは、保育士にとって何ものにも勝る喜びです。その中でも、幼児保育の現場で働く保育士はどのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。
(1):卒園までの成長を見守ることができる
赤ちゃんだった子どもが大きくなって卒園していくまでの成長を見守る際に得られる感激は、幼児保育に携わる保育士ならではのものです。また、幼児保育を通じで、さまざまな学びがあります。既成概念にとらわれない、子どもの素直な発想に、大人が教えられることも多いものです。このように幼児とのふれあいから、感動や学びを沢山得られることができます。
(2):現場の人材が不足しているため、いつでも復帰できる
保育士は国家資格ですから、出産・育児で一時職場を離れていても、資格をいかしていつでも復帰できるのもメリットです。幼児保育に携わる人材が不足していることもあり、正規従業員としてフルタイムで働く以外にも、パートや一時保育などで空き時間だけ働くことも可能で、働き方の選択肢が広いのも魅力です。
幼児保育の現場は売り手市場
最近では、共働きの家庭が増え、保育所の不足が社会問題となっています。このような状況下では、幼児保育に関わる保育士の確保が重要な課題となります。幼児保育の現場は売り手市場ですから、就職・転職しやすいのもメリットです。
4.保育士が幼児保育の現場で働くデメリット
幼児保育に関わる保育士が感じる最大のデメリットは「体力勝負」である点です。子どもたちは年齢が上がるに連れて、活発に遊ぶようになります。幼児保育では子どもたちといっしょに遊ぶことも多いので、走ったり、踊ったり、歌たりと、何かと体力がいります。
(1):抱っこをすることが多く腰痛に悩まされることもある
現場では、子どもたちを抱っこすることも多いので、腰痛に悩まされる保育士もたくさんいます。そのうえ出勤時間が早い、残業が多いなど、過重労働になりがちです。それなのに給料が低い職場が多く、労働量が多く体力的にも負担なのに賃金が低いという理由で退職する人も少なくありません。
(2):自我が目覚め、保育を行うのが難しい子もいる
子どもたちには、一人ひとりに異なる個性があります。2歳以上にもなれば自我も目覚め、なかには保育士の言うことを全く聞かない、集団行動がとれないなど、保育を行うのが難しい子もいます。
(3):保護者対応がストレスになることもある
保護者からもクレームが出ることもあるので、うまくコミュニケーションを取りながら働かなければいけません。子どもやその保護者との人間関係がうまく結べない場合、それが大きなストレスとなることもあります。
まとめ
幼児保育の現場は良くも悪くも「体力勝負」であることが最大の特徴なのではないでしょうか。この点は体力に自身がある保育士にはメリットになりますが、そうでない保育士にはデメリットになります。
せっかく転職するのであれば、長く続けていくにこしたことはありません。自分の性質を見極めた上で、自身に一番合った職場を選ぶようにしましょう。
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