私はこれまで主に、私立保育園や院内保育所で保育士としての経験を積んできました。
双方の仕事を比較すると、以下の表にあるように、主に「行事数」「職員数」「勤務体制」において違いがあるように思いました。
【私が働いた「院内保育所」と「保育園」での違い(正職員で働いた場合)】
院内保育所 | 保育園 | |
(1)行事数 | 約5個 | 約15個 |
(2)職員数 | 約5名 | 約40名 |
(3)勤務体制 | 子どもが少なければ休み | 毎日出勤 |
では、以下で、上記3つの「違い」について詳しくご紹介していきます。
1.院内保育所と保育園では「行事の数」が違った
私が働いた院内保育所の行事数は約5個で、保育園の行事数は約15個でした。
(1)院内保育所では行事が少なく、準備も大変ではない
各保育所にもよりますが、院内保育所は行事の数が少ないです。
私が知っている他の院内保育所では、行事が年に2回という所や、行事は全くないという所もありました。
私が勤めた院内保育所は毎月1回保護者が参加する行事がありましたが、大きな行事は
- 運動会
- クリスマス会
- 卒園式
くらいでした。
その他の月1の行事は内容もほぼ決まっていましたし、1時間程度の内容を考えれば良かったので、それほど準備が大変だと思ったことはありません。
また、院内保育所のクラスは0・1歳児クラスと2歳児クラスの2クラスしかなかったので、行事については昼休みや空いた時間に話し合えば大丈夫でした。
行事には毎回、保護者の方が来るので、緊張してしまった
ただ、院内保育所での行事は、毎回保護者の方がいらっしゃるので、子ども達とだけの行事よりも緊張していたことはよく覚えています。
子ども達だけだと緊張しないのに、保護者の方が見ているとなると、いつも呼んでいる子ども達のフルネームが急に出てこなくなったり、内容や流れを確認したつもりがとんでしまったり・・・と普段ならできることができなかったりすることもありました。
(2)保育園では忙しい毎日の保育に加えて行事の準備が重なる
保育園で働いていると、忙しい毎日の保育に加えて行事の準備が重なってきます。
クラス単位で進める行事、学年単位で進める行事、園全体で進める行事とそれぞれの行事によって内容も変わってくるので、職員同士で話し合う時間が必要になってきます。
準備は自分だけのペースで進めることが出来ない
それだけではなく、最終的な判断は主任や園長に委ねられるので、簡単には内容が決まらないことも多々あり、自分だけのペースで準備していけるものは少ないです。
そのため、保育園では行事の準備に時間がかかってしまうのです。
2.院内保育所と保育園では「職員の人数」が違った
私が働いていた保育園の保育士数は約40名、で院内保育所の保育士数は約5名でした。
(1)院内保育所は職員同士のコミュニケーションが取りやすい
院内保育所は小規模園が多いです。そのため、職員の人数も少なくなるため、職員同士でコミュニケーションをとることもすぐにできました。
確認したいことをすぐに確認できる、話し合いたい時にすぐに話し合える環境は、保育や行事を進めていくのにとてもスムーズでした。
しかし、人数が少ないからこそ職員同士の関係性がとても大切になってきます。
ポイント
院内保育所では、上下関係をきちんと保ちながら、うまくコミュニケーションをとるように心掛けて信頼関係を築いていければ、お互いが気持ちよく、楽しく、仕事ができるようになります。
(2)保育園は意志疎通がうまくできなかったりすることがあった
私自身、最初に勤めた保育園は全園児200名程だったこともあり、それぞれの保育士の意見を聞くことに時間がかかったり、コミュニケーションのとり方が大変だったり、意志疎通がうまくできなかったりすることが多々ありました。
ただ、個人的には、人数が少ないよりも多い方が楽でした。
3.院内保育所と保育園では「勤務体制」が違った
私が働いた院内保育所と保育園では、勤務体制も異なりました。
保育園の場合は、月~金まで、普通に働いていましたが、日によって子どもの人数が異なる「院内保育所」では、子どもの人数によって臨機応変に対応するシフトが組まれていました。
院内保育所の勤務体制は子どもの人数に左右される
私が働いた院内保育所は、基本的には保護者の方が勤務している時のみお子様をお預かりするので日によって、子ども達の人数はバラバラです。
子どもの人数によって保育士の人数も変わってくるので、例えば、子どもが早退して人数が減り、子ども達の人数に対して保育士の人数が多くなってしまった場合は、保育士が途中で帰ることもありました。
また、院内保育所は子ども達の人数が少なければ平日休みもあります。
ポイント

しかし、正職員の場合は休みがあるから給料が減るということはなく、土曜日や祝日に出勤し、基本給の分は必ずどこかで補うようになっていました。
まとめ
院内保育所と保育園どちらも経験した私ですが、大変な事はどこにいってもあります。
保育以外のどの仕事に就いても、辛いことや悲しいことがあると思います。
ただ、子ども達が大好きでこの仕事を選んだということを大切にして欲しいです。保育の現場には色々な事件もありますし、様々な問題も多くあります。保育士不足が騒がれている中、この仕事を転職しても続けたいと思っているその気持ちを、ぜひ大切に持ち続けて欲しいです。
世の中の問題に反して、子ども達はいつでも素直で純粋で、輝かしい存在です。
私も今妊娠中で、保育の現場から離れてしまっていますが、またいつかこの仕事に戻りたいと思いますし、こんなに素敵な仕事は他にない!と自信を持って言えます。みなさんの転職が前向きに明るい方へ進むように応援しています。
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