このページでは、保育士が学童保育指導員になりたいと思った際の求人の探し方を7つ紹介します。
メジャーなものから、私が実際に学童保育指導員への転職を経験した際に役立ったあまり知られていない方法まで、すべてをまとめました。
一般的にはあまり知られていない、学童保育所独自の採用選考や求人の出し方といった豆知識も入れています。ぜひ参考にしてください。
1.ハローワークで探す:★★★☆☆
ハローワークは、保育職に限らず、転職先探しの王道と言える探し方です。
メジャーでスムーズな方法ではありますが、求人を出している施設に限りがあったり、簡素な求人票が多いイメージがあります。
メリット:求人数はやっぱり多い!
- 全国各地の学童保育の求人を、給与や待遇、内容等を比較しながら見ることができる
- 求人掲載が無料であるため、数多くの学童保育所が求人を出している可能性が高く、求人数が多い傾向にある
- 気に入った求人があった際は、スタッフを通して応募がスムーズである
デメリット:最低限の情報しか分からない
- 求人票の内容だけでは最低限のことしかわからない(実際の業務時間など、入職前に知りたい情報が正確に把握できない)
- 少人数スタッフの保育園の場合、あえてハローワークに求人を出さないこともある
福祉分野の専門窓口で求人を紹介してもらうこともできる
ハローワークの場合、「保育士資格を活かせる仕事」「保育や教育の仕事」などのカテゴリーから探したり、『福祉分野の専門窓口』で相談しながら求人を紹介してもらう、という方法もあるでしょう。
(『福祉分野の専門窓口』については「保育士の転職には「福祉分野専門窓口」を活用すべき理由」を参照ください。)
ポイント
「気軽に活用できる」「いろいろな人が応募してくる可能性が高い」というハローワークのシステムは、「早期に人は欲しいけれど専門性がある人がほしい」という学童保育所においては、メリット・デメリットどちらの面にも取られる可能性があるようです。
2.学校に掲示されている求人を活用:★★★☆☆
これは、私自身も十代の頃初めて学童保育でアルバイトをした際に求人に応募をした方法なのですが、保育士や教員を養成する機関の学校(大学・短大・専門学校など)に学童保育所のアルバイト求人が掲載されていることはよくあります。
基本的にはそこの学生をターゲットにしている求人ですが、私の知っている方でも「近所だから」という理由でそこの求人を見に来、そのまま応募・入職に至った方もいました。
メリット:信頼できる求人が多い
- 学校側の審査を経て掲載されている求人なので運営主体は信頼できる
- すでに資格保持者となっている状態で応募すると採用してもらいやすい
- 短時間勤務や期間限定の勤務の求人も多い
デメリット:学生向けの求人が多い
- そもそもが学生向けの求人であり、外部が応募してくることを快く思われない場合がある
- 求人数は少なめである
- 外部応募自体が不可能となっている可能性が考えられる
- 正社員の求人はまずない
ポイント
方法としては確かなものであったり、有資格者はなお歓迎される可能性が高いですが、「そもそものターゲットは学生」ということを念頭に、アルバイト転職を希望の場合に活用してみてください。
3.インターネットで施設を検索:★★☆☆☆
こちらは、自宅にいながらもっとも簡単にさまざまな求人を見ることができる方法です。「○○(地名) 学童 求人」などと調べてみてください。
なお、業務内容は学童保育所の指導員と同じでも、「児童館」等の名称となっている施設もあるため、いくつかのパターンで検索をすると、より多くの求人がヒットします。
「地域にどんな学童保育所があるか知る」「学童保育所がどんな所かを見る」という意味では、最もわかりやすくおすすめの方法です。
メリット:施設のホームページで雰囲気を事前に把握できる
- 施設のホームページを見て、施設についての概要やざっくりとした規模や雰囲気を知ることができる
- 直接電話をすることにためらいがある場合はサイトのメールフォーム等から問い合わせができる
- 自分が希望する地域のものがヒットする
デメリット:ホームページ上で求人を募集していない施設が多い
- ホームページで募集をしていない学童保育所が多い
- 募集が終わっている求人もヒットしてしまうことがある
- ハローワークと同時に募集が出ている場合、そちらの求人の受理が先に行われてしまう
補足
インターネットで施設を検索する場合、他の方法より求人が少ないことや、仕事応募をした際には、はじめの返事をいただくまでに数日かかり時間のロスやその間に他の方に決まっていないかといったことが気になりました。
4.自治体のホームページや役所で求人を探す★☆☆☆☆
学童保育所には公営のものと民営のものがあり、公営のものは自治体のホームページや役所で求人が出ている場合があります。
公務員に近い扱いであったり嘱託扱い、ボランティアが大半等、公営の学童保育所の実態は地域によってさまざまのようです。
メリット:公営の施設のため資料が揃っている
- 公営の施設なので、勤務の詳細や待遇までわかりやすい資料が揃っている場合が多い
- その場で応募について確認できたり、応募書類一式が揃えられていてスムーズ
デメリット:求人数が圧倒的に少ない
- 民営の施設より求人が圧倒的に少ない
- 臨時や非正規職員の募集が大半
ポイント
ちなみに私が住んでいる地域では公営の放課後事業はありますが学童保育事業とはまったくの別物のようで、こちらは他の求人応募と同じように枠にはめることはできないと感じました。
まずはご自身の自治体では公営の学童保育事業があるか、求人があるか、といったところからリサーチをしてみてください。
5.働きたい施設を徹底的にリサーチする:★★★★☆
「どうしてもここで働きたい!」といった希望が転職活動の第一歩になるということもあります。
この場合、以下の2つの方法があります。
- 単体の学童保育所の場合:学童保育所のホームページや施設周辺に求人掲示が出ていないか、募集の予定がないか等を直接施設に問い合わせる
- 社会福祉法人等が運営する学童保育所の場合:まずは系列施設の求人に応募し経験を積んでいきながら機会を待つ
学童保育所のOB・OGが有利だという話か、というと決してそうではありません。
「近所である」等何かの縁で学童保育所と関わりを持ちながら、夢を叶えていかれる方もいます。
メリット:面接時に施設への思い入れをアピールできる
- 面接時にその施設への強い思い入れをアピールすることができる
- ポイントを絞ってリサーチをしていくため、時間のロスが少ない
- ハローワーク等の王道手段ではないためか、担当者の目には留まりやすい
デメリット:他の手段よりリスクが高い
- がんばっても縁が無いかった場合、他の転職活動者より後れを取るリスクがある
- 「1」の場合、卒業生である必要はないが何らかの関わりを持っておいた方がメリットは増えるため、そこから始める必要がある
- 「2」の場合、事務センターや障がい者(障がい児)施設等、予想外の施設に配属となる可能性もある。
- 目立つ手段が悪く印象づいてしまわないか、ボランティア等のお試の段階は特に緊張する
- 転職の強みとするには、それなりの志望動機が必要
ポイント
学童保育指導員の枠の空き待ちは、本当に運とタイミングです。
「アルバイトやボランティアでも良い」と割り切るか、もう少し範囲を広げて探す方が実現性が高いかもしれません。
6.知人からの紹介を受ける:★★★★☆
学童保育所は、公営・民営、また民営の中でもさまざまな運営母体がありますが、主に系列施設をもたない単独の学童保育所では、学童保育指導員の募集から面接・採用までを、利用児童の保護者がおこなっている場合が多いです。
保育園等では想像がつかないシステムですが、学童保育所はそれだけ保護者の力が大きく、職員と保護者二人三脚で施設の運営にあたっているというわけです。
メリット:話が進めばスムーズに転職できる
- 後任として現職の方からや保護者の方から推薦を受け面接に至った場合、採用となる可能性が高い
- 話が進んでいくと一番スムーズな方法と言える
- 何度か事前に指導員と関わった経験があると、入職してからもスムーズである
デメリット:入職後のプレッシャーが大きい
- 入職に至っても、実の知り合いからの推薦という嬉しさの反面、重圧やプレッシャーが多い
- 正規職員になると関係者の方々からの見方も変わり、元々知人だからこその厳しさを感じる場面もある
現在の指導員に信頼されている人が優先的に面接を受けられる
そこで、保護者会としては、一般にひろく求人をかけて人に来てもらうのも良いですが、できれば元から少しでも施設のことを知ってくれていたり、現在の指導員の方が信頼できると判を押している人を、優先的に面接したいという思いがあります。
信頼を得ておくことで大きなチャンスが巡ってくる
「コネ入社」なんていうと聞こえは良くないですが、その施設の関係者の「コネ」ではなく「信頼」を得ておくことで、大きなチャンスが巡ってくる場合もあります。
ポイント
縁がある、作っていけるようであれば、採用率や入職後のスムーズさを考えるとかなり良い方法だと思います。
しかし、上記のように難しいポイントも多いため、「知人」や知人がいる施設に求人が出ている等、心当たりがない場合には期待できない方法かもしれません。
7.保育士転職サイトを利用する:★★★★★
最後は、保育士の仕事紹介の専門媒体である『保育士転職サイト』から仕事を探したり紹介を受け、応募するという方法です。
メリット:さまざまなタイプの求人を見ることができる
- さまざまなタイプの学童保育所の求人を見ることができる
- サイトの登録者だけが見ることができる非公開求人も多い
- 学童保育所の求人だけを一覧で見ることができる場合もある
- 勤務地・仕事内容・待遇面・運営主体等に関する情報が具体的で参考になる
- 転職活動に関して、プロの担当者がついてくれる
- 気になる求人があった際にはすぐに応募することも、プロと相談しながら検討することも可能である
- 書類作成や面接に対してのアドバイスを受けられることも多い
- 万が一採用に至らなくとも、次の施設探しや対策もサポートしてもらうことができる
- 派遣という雇用形態も多く、別箇所から入職をするよりも給与が高めに設定されている
デメリット:学童保育所の求人数は割合的に少ない
- 大半の求人はやはり保育園等であり、学童保育所の求人数は割合的に少ない
- 派遣という働き方から始めることに抵抗がある場合には不向き(それ以外の条件の場合もあるので、よく確認をしてみてください)
- 無料であっても会員登録が必要という点にハードルを感じる場合もある
- どんなサイトがあるのか、どのサイトを選べば良いのかが初心者にはわかりづらい
頼れる知人がいない場合は特におすすめ
学童保育所に関しては、独自の運営方法や入職後先輩がいないケース等、わからないことや不安なことが多くあると思います。
頼れる知人に詳しい方がいない場合には、保育士転職が初めてであっても何度目か(学童保育所への転職は初めて)という場合であっても、一つの方法として登録をして転職活動を進めてみると良いと思います。
ポイント
デメリットにもあるように「どのサイトを選べばよいのか分からない!」という場合は、保育士転職サイト口コミランキングを参考にしてみてください。
まとめ
求人数が少なく、出ていてもその求人をうまく見つけることができなければ、興味があってもなかなか辿り着くことができない学童保育指導員という職種。探し方次第では狭き門ですが、効率よく探すことができれば有資格者・保育園勤務経験者等はとっても重宝される業界です。
ほとんどの施設が正規職員は1~2名と、保育業界にしては少なく大変そうというイメージを持たれるかもしれません。しかし、少人数であるからこそ、1年目でもたくさんの仕事を任せてもらえてステップアップできたり、入職早々リーダーとして思い描いた理想の保育を実現させやすい等、たくさんのメリットややりがいがありますよ。
さまざまな方法の中から理想の求人を見つけよう
学童保育指導員になりたいと思った際には、ぜひさまざまな方法の中からご自身に合った転職ノウハウを身につけながら、理想の求人を見つけてくださいね。
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1位・マイナビ保育士
やっぱり大手の転職会社はしっかりしてるよね。保育士転職会社は大手の転職会社がいままでなかったんだけど、条件の良い転職求人を探して比較したりするならココかな。やっぱり一番おすすめだよ。
2位・保育ひろば
保育ひろばさんは担当者の方が丁寧で親切なんだよね。非常勤(パート・アルバイト)でも使えるし、もちろん正社員の転職も可能だよ。良い意味で使い勝手が良いサイトだね!
3位・保育エイド
対応スタッフの方がなんと全員女性限定!対応はしっかりしてるし、人間関係で悩んでいる保育士さんの転職に特化しているんだよね。ちなみに、保育士資格を持っていなくても、パート・アルバイトで保育補助の仕事も紹介してくれるんだよね。
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