就職したら定年まで働くというスタイルは保育士の業界でも減りつつあります。
ステップアップや自分が本当にやりたいことを求めるための転職は、今ではよくあることです。
しかし、転職を何度も繰り返すことは、保育士自身のイメージを悪くすることもあります。
今回は、私自身の経験から、保育士が転職を繰り返すことのリスクや原因を挙げ、転職を繰り返さないためにはどうすれば良いかをご紹介いたします。
1.転職を繰り返してしまう保育士のリスクとは
冒頭でも述べましたが、転職を繰り返す保育士は、相手(転職先の面接官)に悪い印象を与えるなどリスクを伴います。
「人気が高く入職が狭き門の職場」や「絶対に入職したい職場」へ面接を受けた際に、転職回数の多さが足をひっぱり、採用を逃してしまう可能性だって否めません。
具体的にどのようなリスクがあるのかを挙げていきます。
(1)仕事が長続きしない人だと思われる場合がある
転職を2度、3度と繰り返し、それも1年足らず働いただけで転職している人は「飽きっぽい人」と見られたり、「どんな仕事や職場であっても長続きしない人なのではないか」と思われたりしてしまいます。
たとえ、自分がきちんとした理由で転職をしたとしても「どうせまたすぐ辞めるだろう」と悪いレッテルを張られる可能性があります。
(2)責任感の無い人と思われる場合がある
保育の仕事は年度ごとに担当や担任が割り振られ、1年間は責任をもって仕事をします。
そして、経験年数が増えたり、クラスを持ちあがって担任をしたりすれば、子どもや保護者からの信頼関係も深まっていきます。
継続して仕事をしていく中で、責任が重くなっていくにも関わらず、年度の途中や数年で辞めてしまうということは責任を放棄していると思われてしまいます。
(3)保育士に向いてない人だと思われる場合がある
転職を繰り返す保育士は、面接でどんなに自分の価値を上げることを言ったとしても、「きっと何かほかに理由(欠陥)がある」と思われてしまいがちです。
更には、「すぐに転職をする保育士=保育の業界に向いていない人」と考えられてしまいます。
2.転職を繰り返してしまう保育士の特徴について
保育士の中でも、条件面や家庭の事情など、様々な理由で転職を繰り返す方がいます。
転職を繰り返してしまう保育士にはどのような特徴があるのでしょうか。
以下に挙げていきます。
(1)自分の条件に合う仕事を探し続ける保育士
「以前の職場は、人間関係は良かったけれど給料が低かった。けれども今の職場は、給料は良いけれど残業が多すぎる。」
と言うように、自分にとって都合の良くない条件ばかりに焦点を当てる傾向のある保育士は、転職を繰り返してしまいやすいと言えます。
保育士が転職を繰り返してしまう原因は「職場の比較のしやすさ」が影響している
同じような規模や仕事内容の保育園であっても、給料や人間関係など、保育士の働く環境に大きな差があることは、よくあることです。
そのため、同じ年齢や経験年数の保育士であっても、待遇や環境が違うため、「今の職場より、〇〇保育園の方がいいな」とつい比べてしまいます。
たくさんの保育園や施設がある分、比較しやすく、今の職場に不満を持つことや、転職した方が良いのではと思いがちになります。
(2)自分の理想の保育を求める保育士
「自分の思った保育とは違う保育をしている」、「先輩保育士や同僚の保育に不満がある」など、保育の内容に不満を持ちやすく、自分の理想の保育を求める保育士は、転職を繰り返してしまいやすいと言えます。
職場選びをする際に「デメリットは許容範囲であるか」を確かめよう
自身に合った保育園を探すことはもちろん大切ですが、転職活動時に職場のメリットだけでなく、デメリットにも目を向け「そのデメリットは保育士自身の許容範囲内であるか」を事前にジャッジすることが、転職を繰り返さないために重要です。
(3)責任が重くなることが苦痛と感じる保育士
保育士に限らず言えることですが、仕事は続けて行くうちに仕事量や責任が次第に重くなるものです。
自分が指揮を取らなければならないことや立場が高くなること、後輩保育士が増えることなど、仕事量が増え、責任が重くなることが「苦痛」と感じる保育士は、克服せずに転職に逃げてしまう傾向があります。
3.転職を繰り返さないためにはどうするべき?
転職を繰り返さずに、仕事を長く続けられるということは、保育士自身にとってプラスになる事です。
最後に、保育士が転職を繰り返さないためにはどうすれば良いのかについてご紹介していきます。
(1)転職活動中に職場のリサーチを充分行う
保育士転職における職場のリサーチは十分に行う必要があります。
職場のリサーチを行うには、インターネットで評判を調べたり、求人の収集・比較をしたりするだけではなく、自分で足を運んで現場を見てみることがベストです。
転職してから、「こんなはずじゃなかった」「聞いていたことと違う」という後悔しないよう、保育士自身がその場で働くイメージを掴むことが重要です。
転職成功のカギを握るのは「保育士転職サイト」
職場のリサーチを行う際におすすめしたい方法が「保育士転職サイト」です。
保育士転職サイトは、保育士転職を専門的に扱う民間企業であり、保育園や職場の求人や職場に関する情報(職場の雰囲気や実際に働く保育士の声など)を提供してくれます。
職場見学の際には、日程の調節も代行してくれるため、保育士転職サイトは職場のリサーチにうってつけです。
(2)絶対に譲れない条件を絞りそれ以外は妥協する
「給料」、「人間関係」、「保育内容」など、全てが自分の思い通りの職場なら不満は無いでしょう。
しかし、全ての条件がぴったり合う職場は存在しないと思った方が良いです。
多少不満があっても目をつぶることも必要
そのため、保育士自身の中で、条件の優先順位を作り、順位の下位にあるものは、多少不満があっても目をつぶることも必要です。
職場のリサーチや、転職サイトの担当の方と話をする際も、条件の順位付けをすることで、より自分に合った転職先を見つけやすくなります。
(3)任期付き保育士・派遣保育士など短期契約の職種に転職する
長続きするか心配な場合や、責任や仕事量で負担になりたくない保育士の方は、任期付き保育士や派遣保育士として働くことがおすすめです。
任期付き保育士や派遣保育士は、契約期間が来れば自動的に業務が終了となるため、先ほど挙げたリスクを回避することが出来るからです。
ただし、「この職場で働き続けたい」と思った場合であっても、期間が来れば契約が終了してしまうというデメリットがあります。
(4)「自分で選んだ転職先だから大丈夫」と自信を持つ
転職や異動などで新たな職場で働き始めることは、慣れないこと続きの連続であり、不安や緊張によって、疲れやすく不満を感じやすいものです。
しかし、新たな職場で働き始めた時点で、「やっぱりこの保育園は良くない」と判断してしまうことは止めましょう。
「自分で選んだ転職先だから大丈夫」と自信を持ち、その転職先を好きになる努力も大切です。
まとめ
保育士の業界は、離職率が高く、保育士募集が数多くあるため、転職を繰り返しがちです。
しかし、転職回数を重ねることは、保育士自身にとって不利な条件を作っていき、リスクが大きくなっていきます。
「ここでずっと働きたい」と、保育士自身が好きになれるような転職先を見つけられるようにしましょう。
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