最近では、日本全国、保育士は引く手あまたの状態です。そのため、一般的には「転職に不利」と言われる50代であっても、比較的そのハードルは低いです。このページでは、そんな50代保育士の平均年収・月収の実態や転職する際の求人探しのポイントについてお伝えしていきます。
1.50代の保育士の平均年収・月収
50代の保育士の平均月収は、保育士全体の年収や月収と大きく変わることはありません。保育士全体の平均年収は323万円程度となっていて、これを月収にすると毎月22万円程度になりますが、50代になってスキルやキャリアを積んでも給料面で大きな差が出ないのは、保育士のお給料が保護者から支払われている保育料や、自治体からの補助金によって賄われているためです。
50代でスキルがあっても高給にはならない
こうしたものは保育園が独自に決めているわけではないので勝手に値上げすることはできませんし、現場で働く保育士の給料も規定に基づいて支払われているため、スキルがある人でも高給というわけにはいかないものです。
役職がなければ保育士全体の平均年収と同等
50代の保育士は、園長や主任、クラスリーダーなどの役職についている人が多いため、ほかの年代よりも平均年収や月収等は高くなります。
しかし、役職はそれぞれの保育園に1つのポジションしかないわけですし、50代なら全員がこうした役職に就けるわけではないため、保育士全体の平均ぐらいの年収で働いている人もたくさんいます。
2.50代の保育士の転職理由
50代の保育士の転職理由の中でも多いのは、体力的にハードになってしまったから、健康トラブルが出てしまって体力的にハードな保育士を続けることが難しくなってしまったから、というものです。保育士の仕事は、小さな子供達と外を走り回ったりしなければいけませんから、50代になると、なかなか厳しくなるのも事実です。
仕事を辞めて家庭に入る人が多くなるため
常に前かがみの状態で子供を抱っこしたりすることが多いため、慢性的な腰痛を持っている人もとても多くなります。50代になると、自分自身の健康上の理由で別の仕事に転職して、保育士のお仕事を辞めて家庭に入るという人が多くなります。
役職へのキャリアアップをするため
役職へのキャリアアップで転職する人が多いのも、50代の転職理由の特徴と言えます。保育士のステップアップには、クラスリーダーとか主任、園長などのお仕事がありますが、それぞれの保育園ごとに1つずつしかポジションはありません。なかなかポジションが空かなければ、別の職場に転職して役職になろうと考える人が多くなるのです。
ポイント
一般保育士から別の保育園へ一般保育士として転職する人も中にはいますが、この年代になるとそうした横ばいの転職は少なくなる傾向にあります。
ライフスタイルに合わせて働き方を見直すため
保育士の仕事は大好きだけど働き方を変えたいという人も50代になると増えてきます。正社員で働いていた人が転職してパートとして働くようになったり、早朝のみのお仕事にするなど、ライフスタイルやその人の希望に合わせて働き方を見直したり調整する人が増えてきます。
3.50代保育士の求人探しのポイント
50代の保育士が求人を探す際におさえるポイントは以下の通りです。
- 経験者優遇・年齢不問の求人を探す
- 正社員にこだわらずにパートや人材派遣にも目を向ける
- 定年退職金のことを見込んだ上で転職を決める
- 働きながら求人探しを行う
今後のことを見据えながら、求人探しを行っていくことが転職成功の鍵です。
経験者優遇・年齢不問の求人を探す
50代の保育士が探す保育士求人のポイントは、経験者優遇というものや年齢不問というものを探すと良いでしょう。保育士求人募集の中には、未経験者OKというものもありますが、これは経験が少ない20代の若い人材を求めていることが多いため、50代のベテラン保育士になると、年齢的に不利になってしまうことが多くなります。
ポイント
一方、経験者優遇という求人なら、ある程度経験がある保育士ということで、年齢が高くてもそれほど不利になることはありませんし、年齢不問なら50代でも問題なく採用される可能性が高くなります。
社員にこだわらずにパートや人材派遣にも目を向ける
時間をかけずに転職先を見つけたい場合には、正社員にこだわらずにパートや人材派遣など幅を広げて仕事探しをすることもポイントと言えます。正社員となると、どうしても若い保育士が有利になってしまいますが、パートや派遣であればそういったことはないため、選択肢が広がります。
定年退職金のことを見込んだ上で転職を決める
50代の保育士が転職する際に注意する点には、定年退職金のことがあります。退職金は正社員として働いた人が対象となりますが、正社員で働けばだれでももらえるものではなく、最低でも何年間の勤務期間があることが条件になっています。
職場によって、5年でもらう資格を得られる職場もあれば、定年退職金を受け取るためには10年努めなければいけない職場もあるので、転職する際にはそうした点も良く考えながら、将来のことを見越して転職するかどうかを決めることが必要です。
転職せずに現在の職場にいた方がいいこともある
どんなに条件が良くても、転職して定年退職金を受け取れないのでは、近い将来にやってくる定年退職の際に困ってしまうことにもなりかねません。50代でも場合によっては、転職せずに現在の職場で定年まで勤め上げたほうが金銭面でプラスになることが少なくありません。
今の仕事は辞めずに働きながら求人探しを行う
50代になると年齢的に転職先を見つけることが難しくなります。そのため、今すぐに転職したいからと仕事を辞めてしまうのではなく、根気よく時間をかけて求人を探すつもりでいることが必要です。年齢的に転職においては不利になってしまいますから、働きながら転職活動をする場合でも採用してくれる所を見つけることは簡単ではありません。
転職先が見つからないまま60代に突入しないために・・・
仕事を辞めてから次の求人を探すとなると、さらに不利になってしまい、転職先が見つからないまま60代に突入ということも考えられます。そのため、仕事は辞めずに転職活動をするようにしましょう。
まとめ
50代になると「求人は見つかるのかな?」と不安になる保育士も多いですが、経験者を優遇し年齢不問の求人であれば、50代でも採用される可能性はかなり高いです。ただし、だからといって安易に転職を決めることは避け、退職金のことなど将来設計を見据えた上で行動にうつしていくようにしましょう。
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